朱色の杯によく映える桃色の花船を浮かべ煌めく酒精の海 ことごとく飲み干せば溺れ溺れる 赤ら顔 いやはや果たしてここは極楽か現世(うつしよ)か?揺れる水面 千鳥足 風の吹くまま 流されてもう知らぬ構わぬそれでよし投げ出す四肢と身体でふと見上げ
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アパート。マンション。 一軒家。壁で隔たれた数十メートルの中で横たわっている。読み違いした代償はあまりにも大きくて『危機はもう近い』と言った『君はもう居ない』のにさ。不思議に君が見えるよ。『大袈裟だよ』ととぼけた僕を彼岸の君は悲哀に満ちた瞳
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