黒木亮「青い蜃気楼　小説エンロン」、マイクル・コナリー「暗く聖なる夜」上下

黒木亮「青い蜃気楼　小説エンロン」読了。

2001年のいわゆるエンロン事件を、小説風に追ったドキュメンタリーノベル。
さすがの取材力だと思う。天然ガス輸送パイプライン会社から始まったエンロンが、世界へ向けた発電所の建設とともに、違法すれすれのオフバランス操作を行っていく。やがて金融工学を駆使した先物取引で、無茶苦茶な経営状態になるまでの経緯を丹念に追っていて、読み応えがある。


マイクル・コナリー「暗く聖なる夜」上下　読了。

ハリー・ボッシュシリーズの新展開。とうとうロス市警を辞めたボッシュ。しかし在職中に未解決だった女性殺害事件、そして映画撮影の現金強奪事件をひとりで調べ始める。映画会社の社長、車椅子生活になった元ＦＢＩ捜査官、市警本部長秘書でかつてのパートナー、キズミン・ライダーなどなど、豪華メンバーも登場。
警察を辞めてもいっこうにテンションが落ちない、すさまじいシリーズである。面白すぎる。


土日、またも何となく過ごしてしまった。
最近はいつもそうだ。まあ、今日（日曜日）、洗濯はしたが。
放射線治療が終われば生活も変わるだろう。
あと、冬コミが中止というニュースが……。ツライ。