私が子供の頃(1960年代半ば)の梅田です。 電車に乗って梅田の駅に近づくと、 ヤンマーと全日空の建物が迎えてくれます。 電車から降りて、百貨店に向かいます。 百貨店と駅との間は、動く歩道を使わなくても、 子供の足でも疲れないくらい近かった。
毎朝、スリッパを履き替えます。 同じスリッパの色違いを2足、持っていて、 1日交代で履くのです。 朝、目覚めたら、最初は「昨日のスリッパ」を履きます。 「昨日のスリッパ」を履いて、スリッパ置き場に向かいます。 1日、休んでいた「今日のスリ
新しい月曜日の朝です。 新しい週の始まりです。 新しい週になっても、 先週と同じ一週間の始まりに感じます。 同じことの繰り返しです。 全く同じことなど、この世の中には存在しない、 と強がりを言ったところで、 代わり映えのしない一週間が、
旅に出ています。 堺の実家にいます。 実家の手洗いに入ると、気づきます。 メルロポンティ『知覚の現象学』がないのです。 当たり前のことです。 『知覚の現象学』は、自宅の手洗いにいます。 旅には連れてきていません。 自宅の手洗いに入ると、ま
この連休を利用して、堺の実家に行きます。 独居老人の父親の安否確認 兼 高校の同窓会です。 新幹線で一緒に旅する本は、今回は悩みません。 ジャン・グルニエの犬に関するエッセーに続いて、 グルニエの『孤島』です。 通勤の行き帰りの列車の中で、
朝、駅まで歩いています。 オナガが鳴いています。 今日はアンテナの上ではなく、 電柱の頂点にいます。 1羽だけではありません。 周囲の電線に、ざっと数えて10羽以上です。 電線を目がけて飛んできて、止まる直前に、 減速するため羽を広げます。
遠くで、目覚まし代わりの携帯端末が鳴っています。 布団から出て、端末を拾います。 端末を枕元に置いておくと、 布団の中で、端末をいじってしまうから、 わざわざ遠くに置いてあるのです。 それなのに。 冬に向かって、朝の室温が低くなると、 そ
朝からオナガが騒がしく鳴いています。 空を見上げます。 オナガの姿は見えません。 私の頭の上には、深い空が広がっています。 空を見上げながら、歩きます。 ふと疑念が湧きます。 この空は、誰のものか。 この空は、この国のものか。 それとも。
『腹筋を割る技術』(吉田輝幸/幻冬舎新書) https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344983548/murasakiasano-22 を読み終えて、4年。 腹筋が割れたかどうかは別にして、予想外のことが起こりました。 28インチのジーンズが合わなくなったのです。
ジャン・グルニエの、犬に関するエッセー https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/2070132455/murasakiasano-22 を、 あとでちゃんと読もうと思って、 食卓の上の、手の届くところに置いておいたら、 手が勝手にページをめくってしまって、 気づ
朝、新聞を取るため玄関の扉を開けると、 アサガオの花が目に飛び込んできていました。 10月の末までは、ほぼ毎朝、でした。 さすがに、11月に入ると、もうおしまいです。 咲いている花を探すよりも、種を採らなきゃ。 来年のためです。 果実の皮が
週末、買い物に出かけます。 毎週、同じ道を歩いていきます。 同じ道ばかりで、飽きてしまうかというと、 そうでもありません。 毎週、観察のテーマを変えるからです。 今週は、道に面している家の外壁の観察です。 その気になって見てみると、 たと
インスタグラム https://www.instagram.com/ に、過去に読んだ本の表紙を撮影して、掲載しています。 https://www.instagram.com/murasaki.asano/ 自宅の本棚に眠っている本を掘り返して、 写真に撮ります。 「この本は読んだ」と思い込んでいた本が、
毎朝、空の写真を撮っています。 ほぼ同じ時間に撮ります。 同じ方角を撮ります。 1か月、撮り続けます。 改めて、撮った写真を振り返ってみると、 どれとして同じ写真はありません。 と言いたいところですが、 雲のない写真は、見分けがつかないの
エリック・カールの『だんまりこおろぎ』(偕成社) https://amzn.to/2zrc3ye は、音が出る本です。 たぶん、電池が内蔵されているのでしょう。 「こおろぎ」が、「ころころ・りりり…」と鳴くのですが、 鳴く瞬間、子供に読み聞かせをしていて、読んで
アベ プレヴォ『マノン・レスコー』(岩波文庫) https://amzn.to/2JErhEI は、学生の頃、 鷲見(すみ)洋一先生の「フランス文学史」の宿題で読みました。 そのまま長い間、『マノン』のことは忘れていました。 モーパッサンの『男ごころ』と『死のごとく
バシュラール『空間の詩学』読んでいると、 日常を愛するようになります。 いま、食事のあと、食器を洗っています。 後片付けは、機械が実行してくれればいいのに、と 便利な世の中の人は思ってしまいます。 『空間の詩学』の読者は違います。 自ら食