mixiユーザー(id:1910205)

日記一覧

 私が子供の頃(1960年代半ば)の梅田です。 電車に乗って梅田の駅に近づくと、 ヤンマーと全日空の建物が迎えてくれます。 電車から降りて、百貨店に向かいます。 百貨店と駅との間は、動く歩道を使わなくても、 子供の足でも疲れないくらい近かった。 

続きを読む

 毎朝、スリッパを履き替えます。 同じスリッパの色違いを2足、持っていて、 1日交代で履くのです。 朝、目覚めたら、最初は「昨日のスリッパ」を履きます。 「昨日のスリッパ」を履いて、スリッパ置き場に向かいます。 1日、休んでいた「今日のスリ

続きを読む

 新しい月曜日の朝です。 新しい週の始まりです。  新しい週になっても、 先週と同じ一週間の始まりに感じます。 同じことの繰り返しです。 全く同じことなど、この世の中には存在しない、 と強がりを言ったところで、 代わり映えのしない一週間が、

続きを読む

 旅に出ています。 堺の実家にいます。 実家の手洗いに入ると、気づきます。 メルロポンティ『知覚の現象学』がないのです。 当たり前のことです。 『知覚の現象学』は、自宅の手洗いにいます。 旅には連れてきていません。 自宅の手洗いに入ると、ま

続きを読む

 この連休を利用して、堺の実家に行きます。 独居老人の父親の安否確認 兼 高校の同窓会です。 新幹線で一緒に旅する本は、今回は悩みません。 ジャン・グルニエの犬に関するエッセーに続いて、 グルニエの『孤島』です。 通勤の行き帰りの列車の中で、

続きを読む

 朝、駅まで歩いています。 オナガが鳴いています。 今日はアンテナの上ではなく、 電柱の頂点にいます。 1羽だけではありません。 周囲の電線に、ざっと数えて10羽以上です。 電線を目がけて飛んできて、止まる直前に、 減速するため羽を広げます。

続きを読む

 遠くで、目覚まし代わりの携帯端末が鳴っています。 布団から出て、端末を拾います。 端末を枕元に置いておくと、 布団の中で、端末をいじってしまうから、 わざわざ遠くに置いてあるのです。 それなのに。 冬に向かって、朝の室温が低くなると、 そ

続きを読む

 朝からオナガが騒がしく鳴いています。 空を見上げます。 オナガの姿は見えません。 私の頭の上には、深い空が広がっています。 空を見上げながら、歩きます。 ふと疑念が湧きます。 この空は、誰のものか。 この空は、この国のものか。 それとも。

続きを読む

 『腹筋を割る技術』(吉田輝幸/幻冬舎新書) https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344983548/murasakiasano-22 を読み終えて、4年。 腹筋が割れたかどうかは別にして、予想外のことが起こりました。 28インチのジーンズが合わなくなったのです。

続きを読む

 ジャン・グルニエの、犬に関するエッセー https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/2070132455/murasakiasano-22 を、 あとでちゃんと読もうと思って、 食卓の上の、手の届くところに置いておいたら、 手が勝手にページをめくってしまって、 気づ

続きを読む

 朝、新聞を取るため玄関の扉を開けると、 アサガオの花が目に飛び込んできていました。 10月の末までは、ほぼ毎朝、でした。 さすがに、11月に入ると、もうおしまいです。  咲いている花を探すよりも、種を採らなきゃ。 来年のためです。 果実の皮が

続きを読む

 週末、買い物に出かけます。 毎週、同じ道を歩いていきます。 同じ道ばかりで、飽きてしまうかというと、 そうでもありません。 毎週、観察のテーマを変えるからです。 今週は、道に面している家の外壁の観察です。 その気になって見てみると、 たと

続きを読む

 インスタグラム https://www.instagram.com/ に、過去に読んだ本の表紙を撮影して、掲載しています。 https://www.instagram.com/murasaki.asano/ 自宅の本棚に眠っている本を掘り返して、 写真に撮ります。 「この本は読んだ」と思い込んでいた本が、

続きを読む

 毎朝、空の写真を撮っています。 ほぼ同じ時間に撮ります。 同じ方角を撮ります。 1か月、撮り続けます。 改めて、撮った写真を振り返ってみると、 どれとして同じ写真はありません。 と言いたいところですが、 雲のない写真は、見分けがつかないの

続きを読む

 エリック・カールの『だんまりこおろぎ』(偕成社) https://amzn.to/2zrc3ye は、音が出る本です。 たぶん、電池が内蔵されているのでしょう。 「こおろぎ」が、「ころころ・りりり…」と鳴くのですが、 鳴く瞬間、子供に読み聞かせをしていて、読んで

続きを読む

 アベ プレヴォ『マノン・レスコー』(岩波文庫) https://amzn.to/2JErhEI は、学生の頃、 鷲見(すみ)洋一先生の「フランス文学史」の宿題で読みました。 そのまま長い間、『マノン』のことは忘れていました。 モーパッサンの『男ごころ』と『死のごとく

続きを読む

 バシュラール『空間の詩学』読んでいると、 日常を愛するようになります。 いま、食事のあと、食器を洗っています。 後片付けは、機械が実行してくれればいいのに、と 便利な世の中の人は思ってしまいます。 『空間の詩学』の読者は違います。 自ら食

続きを読む