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NICU喉染める血とクリスマス凍む八目インドネシアの陽で焦がす体温とオリオン描くの指の君社殿来し毒蛇恐れし酉の市糞漏らす乾き舞う糞ウォシュレット母傾ぐ首来る日のカトレアに君の頬縫う凍蝶よ塔朽ちて
豆腐屋の吹く喇叭そのもの観念で捉えるしかない水溜まりをぴょんぴょん回避した雨は降り遠雷さえ枕ですったどうしても夜観念は夜の朗らかな名残水に氷が浮くことを疑わずぷくぷく水槽の蟹の孤独も疑わぬその存在を食道に感じ離れ、ては衝突する淋巴のピックア
あっ我々は循環していたポットの湯気が寝床にもぐりこむ鷺のようにその首みてえにツイツイずれながら致命的ウインクをキメる、キックし何一つの芳香をなくして夕陽を一身へ浴びて浴びきって身のうちに平和を宿すは太平と置き換えても構わないも一度だけシャレ
さすけねぇ賭場の旅籠へ雪降りつもりきょときょとと燃ゆ千手観音なにかくれ甘い蜜やら辛き塩を獄卒に雨クリスマスイブ犬撲るギャンと鳴けどもしめるホトホトを湿らして宮護り継ぐかなたまで息のみ続けた麦わら帽子この手のひらに大海、渇けど君待てば楽園のう