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2018年01月27日23:22

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コリアンダー


隣家の爺が夜明も待てず雪を掻く
そうすると音がする
カリ
カリ…
生は呪われもしない黎明へ
粛々
橋に達磨が積み重なっていた
暗喩が好きじゃない
文字通りどピンクの乳暈をレタスの切れ端で隠した
ゾンビたちがトーチで眉毛をカリカリに焼かれ
研究と生殖の板挟みもう
みんなで踊る
あかぎれた手へ指に釉薬をふきつける儀式即ち
ネット・ワーク
箪笥のように閉じた膣ぼくは
説法へ間に合うように
五体を幹線へ捧げることも厭わぬ
肝臓は衝撃に霧散する
熟れた果実を潰しながら
このてへ教義が充ちてゆく
エチュードが充ちてゆく
網に囚われ焼ける金属粉と共に

のようにでんぐり返って
夜は空けようとしている
未明の夜に遺物と星は均しく
闇に降りそそぎ
降りたたいて発光していた
其処に

向日葵の様に満ちて香っていた
カリカリと子宮を引っ掻く
音と行為
夜が等価な希望、
不安でやがて
ひらかれる朝の雪


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