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日記一覧

無題凪の夜にいずるモノ
2017年11月30日00:08

燠火の静鮎焼くとたまさかにやせた川魚の呪いの脂は火柱をたった束の間にあげるたったひとつだけのシンバル天女たちは蛾のように囀ずるぼくの思考が脂になって深く深く光から逃げたらどこまでも息を吐いたらすぐさまこの心を充たして水圧と釣り合う消化器官に

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旅立ちのネソット
2017年11月25日00:01

国道の垣根に実が成っている血のような実が濡れて震えている真昼にはしゃいで、踏みこわした貝たち今、鼻のさきを灯して歩いてる切り裂いてよ、スワロウテイル旅立ちに震えている踵は傷つき、喉から讃美歌を放ち反射炉と化した目を、まっさおに燃やしてる天体

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手のひかり
2017年11月21日00:11

月が欠けるだが時は流れぬ手の内の脂こい汗の中で乱反射している胎児は名付けを叫び逃れて満ちる月の自縛の舞踏をこばみ光ることを拒むと時がゆかない陰核の先生行員は牢に半笑いし夕を待つ股を伝う小便のぬるみ羽根は染まり鋏を振る雪の螺旋や溜め息する鉱物

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サラ・サーティ
2017年11月19日00:55

いぬへのモガリおばあちゃんはにごったむぎ茶を夏の日に飲むタイル張りの脱衣場の花の模様に点の血の花を咲かす雌犬可愛い「bitch」が捺した点々ガハハ!どりゅっと、あるある!高座の法悦に噴いた拍子にベージュのシュミーズをふくらむ山盛りが!どりゅっと

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無題
2017年11月18日01:42

青空へむかう紐のないバンジー・ジャンプを儀式だろうと観ていると限界集落の生垣のかすみで次次と逞しい男たちと柔軟な女たちが落ち際にぎゅんと捩り物理的なユーモアをこじらせて確実に未熟な性を川面で輝かす、まるでかいつぶりみたい最も遠くにいる人工の

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おでん
2017年11月16日23:56

沸点が知りたくて竹刀で脛を突いた沸点が知りたくて清潔なモルタルに潜ったカクテル色の仲間外れな糸撚られちゃ、仮名はもういらないある晴れた日するすると踊っている踏んだら油圧を産み落とす魚が半月を求むるタンジェント羽根もないのに跳んで脊椎をこわす

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暗渠
2017年11月12日00:41

壊れようと突堤がしている体温を虚しくしている石筍の森で舐めた霊は甘く青く青くしかなく無限のゲイラカイト無限に白く空を覆い隠す太陽を祝福してしまう静寂、強い圧力サファイアの静寂昼とも夜とも知れない頓死した六畳間でスパイが鯨になり闇のなかのコロ

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ボンベイ
2017年11月09日00:35

殴ることから始まった滓のピクセルが食道を降りてく殴る事で発光する肺が逞しいと意識することが出来ないわたしたちで飛ぼうとする地獄を手話が巧みで膣が臭い水は音波として祈年に捕まって死んでいる燃える紅葉が在りワイヤが在るのにリズムを掃除する靭帯は

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無題地獄谷
2017年11月07日00:05

ねえ、聞いて欲しい地獄谷でエンストした蛾のように透明で青い午後梃子の力学で中古のミラを冥付へ捨てころがすとイオンと化したい硫黄が間欠泉と共にじゃんじゃん噴き出す塵のように空を湯の花が舞うそれがあまりに細やかでおれは夢で雪が、どうしてか降った

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言葉
2017年11月03日01:23

ふかくみじかくすった息が気圧の隙まろむ舌はしびれ乾いたハマユウのパズルになる光が過ぎる一瞬だけ見過ごして欲しい刈り取られた水田の虚無へまろうどが尾羽根をふらす整列して発声すると脳関門がとおせんぼした熱情が熱情が熱情たちが心臓からほとばしる無

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2017年11月01日00:23

瑠璃の盃へ、金色の酒を注いで少したちどまって自転速度を感じてみてきみの健やかな寝息製鉄でがらぎゃらする音夜、接岸する客船のように音なくかるく、まぼろしのようにほつほつ、と、産卵する蛍、みたいな幻うたたねた昼頃がひえたらロード・ショウ即席の狙

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