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2006年02月22日23:45

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●寄り道ついで (57)/■春を待つ雨

■花

 ・母が亡くなったとき、淡路に墓をつくった。父は宮崎に墓地用の
  土地を買っていたが、墓参のことを考えて、また母の意志を
  尊重して、祖母の隣に墓を建てた。祖母は生前、隆泉寺の住職に
  「うちの墓の隣の空いている所をとっておいてほしい」と頼んでいた。
  身内の者で、新たに墓を建てねばならぬ者のために、そう願い
  出ていた。


 ・それで、母が亡くなったとき、檀家の総代に相談し、私の母を
  ここに葬ってよいかを訊ねた。檀家の増えることは喜ばしいことだ、
  といって快諾を得た。隆泉寺は、「敵は本能寺にあり」で有名な
  京都、本能寺を本山とする法華宗の末寺である。檀家となった
  私は、形の上では、法華宗の門徒となった。



 ・高校でジイドの「狭き門」を読み、西洋のことを知る上では、
  宗教・キリスト教のことを少しは理解しなければと、大学に
  あがってからは、教養として「聖書」を読んだりした。



  また、梅原猛「地獄の思想」や現代教養文庫で「歎異抄入門」なども
  読んでいた。

  しかし、母がなくなってから、自分がたとえ葬式仏教とはいえ、
  ひとつの宗派に関係することを思い、久保田正文「日蓮」や
  増谷文雄「原初経典 阿含経」など、いろいろな仏教書をよく
  読んだ。姉崎正治「法華経の行者 日蓮」には、昭和58年
  1月19日、元町・海文堂にて、と書き込みがある。

  この本は大部すぎて、読めなかった。


  ブッダ、親鸞、日蓮、空海、一休、良寛や角川書店「仏教の思想」などを
  読んだ。


  それは、哲学に近いものだった。





 ・阪神間に出ている檀家のために、お盆のときなど、住職は、淡路から
  回ってきて、家の仏壇の前で読経した。

  寺からもらったお経の本「妙法蓮華教要品」に、方便品第二などの
  主要経典が載っていて、全部に読みのふりがなが振ってある。



   爾時世尊      にーじーせーそん
   従三昧安詳而起  じゅうさんまいあんじょうにーき
   告舎利弗      ごうしゃりほつ
   諸佛智慧      しょーぶっちーえ
   甚深無量      じんじんむーりょう
    
   ・・・ 

 
  子供たちは、坊さんが帰った後、おもしろがって、住職をまね、
  木魚をたたいて、お経を読んだ。




 ・今年は寒かったのか、正月の菊が花びらを落とさず、二月まで
  もった。明日は、木曜定休。久々に花を買い、仏壇に活けよう。


  
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