■キツネのその後
●もしもし。
きつねくまぞうです。
きょう、ナラトさんは健康診断と
ゆうてましたが、
それがなんと、即決採用で、
本日が「初出勤日」となったらしいです。
つまり、朝食を抜いて、
大阪の指定病院で、
尿や血液の検査、X線胸部検査と
身長・体重の測定、聴力・視力の検査、
心電図と内科検診などが終わると、
同時に、人事部にその結果が連絡され、
会社に出向いたら、「制服」が用意されていた、
というのです。
会社概要、管理人マニュアル、社会保険、出勤簿
などの説明を受け、早速、物件に出勤。
10階建ての物件をひととおり巡回して、フロントから
当該マンションの説明を受ける。
あす一日で、前任者との事務引継ぎを完了し
あさって8月11日からは、ナラトさんが
その物件の「管理主任」となるらしいのです。
心の準備もできてないのに
もう仕事かよ
可哀想に、ナラトさん
「マンション管理人」に復帰です。
●さて、ワタシの話ですが、
キツネは人間に化けたりしますが、やっぱり
<キツネはキツネ>とゆうことです。
その点、人間はどうなんでしょう。
「自分は人間だ」と思っている人が、実は
<タヌキであった>とゆうような話はよく聞くところです。
女は「化ける」とゆうけど、男も「ひと皮むけたり」、
男も女も、「人がかわったり」するようです。
また「自分探し」も流行っているようですが、
なんか、つまらんことをしているように思われなくも
ありません。
●まぁ、ワタシは
ときどき
ナラトさんに化けて出勤し、
「マンション管理人」をやってみようと
思っています。
そーすれば
ナラトさんも家でゆっくりできるし、
ワタシも見聞を広げることができるとゆうものでしょう。
●えっ、病院での話やその後の話はどーなったのかって。
それは、この「本」を読んでみてください。
『もしもし きつねくまぞうです』
三田村信行(作)/ 佐野洋子(絵)
偕成社 / 1983年9月 初版第一刷
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