mixiユーザー(id:1040600)

2006年04月07日23:25

64 view

●欲張り/■ほどほどに

■ほどほどに

 ●「あんた、もしかして、本当は欲張りなんじゃない?」
   と、妻はいう。

  「自分じゃ、何かをすれば、何かをやめる
   なんて言ってるけど、結局、あれもこれも
   手を出すというのは、よく言えば好奇心旺盛、
   悪く言えば、欲張りってことネ」


  私は反論できない。すると、さらに追い討ちがくる。


  「それに、ほどほどってこと知らないでしょう。
   いつも言ってるでしょう、過ぎたるは及ばざるが如し。
   なんでも知りたがるのも、良し悪し」

  「だいたいが、高望みなんだナー。
   それが欲張りってことなんだよネ」



 ●物欲はそんなに強くはない。そのことは妻も認めている。

  しかし、「欲張り」を妻のいうような方向から攻められると
  反論できない。

  所詮「エエ格好しい」なのだ。
 
 
  高倉健さんではないが、ほめられなくとも、
  「あなたに認められたくて・・・」という程度の心性は、
  見え隠れしている。

  そのために、「欲張り」になっているのだ。



 ●「ある程度、ええ加減じゃないとダメね。
   なんでも真剣、真面目もいいけど
   いい加減なところも、必要なんだナー」

  「まぁ、これは少しは進歩、成長したと思う」

  と、妻がほめる。

 
  「だって、こっちが最近、おちょくられていると
   思うときがあるモン!」

  「ワタシがなんぼ言っても、言うこときかんし、
   適当にのらりくらりしてさ。暖簾に腕押し」 


  「ボケているというか、聞こえンふりしてるのか、
   適当な返事をして、ごまかすし・・・」



 ●確かに、前ほど私はムキにならなくなった。
  ルーズ、てきとう、になった。

  めんどうくさい、おっくう、などという感じ方も多くなった。

  新しいことに対しても、少しは「だいたいは、そんなところか」で
  納得できるようになってきた。
  
  それには、もうこの歳になって、という感じ方もある。



 ●「いつまでも若々しい」とは、世間ではほめ言葉のようだが、
  私はどこかで、「老けたい」とも思っている。


  還暦を迎えたぐらいで、こんなことを人前で言えば笑われるに
  決まっている。

  たかが六十くらいで、何をほざいているか、と。



  しかし、「欲張り」から自由になるためには、もう何を今更、
  という「老人の特権」を利用しない手はない。

  たとえ馬脚をあらわすにしろ、私はボケられれば、ボケるに
  限ると思っている。



 ●夜遅くまでパソコンで遊んでいて、妻に何度も、
  「何時と思てんネン。もう、パソコン壊したる!」と
  叱責を受けながらも、いまだに、こうやってミクシイが できるのは、
  のらりくらりしながら、ボケてしのぎ、なんとかやり過ごす、
  これは、まさにその成果にほかならないのである。

  (もちろん、妻のあきらめ、寛容にも負うているが・・)



■案内
  ・日記/「Home」案内



0 3

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する