■思惑を超えて
●きょう、私の勤務するマンションに次のような「文書」が掲示
された。
平成18年4月4日
○○○○管理組合 殿
○○○○公社
○○○株式会社
○○○サービス株式会社
管理員研修のお知らせ(お願い)
平素は管理組合業務に格別のご高配を賜り、厚くお礼申し上げ
ます。
さて、現管理員の石場紘彦が一身上の都合により4月末にて
退職することに伴い、下記日程にて新管理員の研修を行います。
研修期間は通常より多い人数で、事務所業務、巡回業務を行い
ますが、ご理解とご協力のほど、宜しくお願いいたします。
(後略)
●私がこのマンションの管理員(管理人)になったのは、去年の
8月。それから3ヵ月、私は「研修期間」だったが、このような
掲示はなかった。私は無名で働き、いまも居住者に「紹介」される
ことはない。
なのに、どうしたことだろう。私の退職するに際して、わざわざ、
「現管理員の石場紘彦が一身上の都合により4月末にて
退職することに伴い」と、私の名前を挙げて、こんな掲示を
6棟、全582戸の住民に「お知らせ」するなんて・・。
●「○○○○は、△△△付けをもって退職しました。
以後、当社と○○○○とは一切、関係ありません」
こんな広告や掲示がある。当社と○○○○が無関係であることを、
こと改めて告知する必要に迫られた場合だ。
私に内緒で掲示されたこの「お知らせ」は、私にそんな広告や
掲示を思い起こさせた。
まぁ、少なくとも、こそこそ張り出す必要はなかったのに。
●私は、いま一生懸命、事務に停滞が起こらないように、残業して
「事務引継ぎ」をしている。いままで、「できない」で済ませていた
同僚に教え、円滑にバトンタッチしようしている。
その中で、この「お知らせ」は掲示された。
私を派遣している、小さな「派遣会社」はこの掲示の発行主に
名前は出ていない。派遣会社は、○○○公社の孫請け、玄孫請け
ということである。
●去年の管理組合の総会で、住民から「管理員の給与が高い」という
発言があり、それに対して、○○○○公社は「質の高いサービス」を
提供するためには、それ相応の対価・賃金が必要だ、というような
回答をしていた。
会場で、設営係として、発言者にマイクをもって走り回っていた
私は、「どうして自分たちの取り分に言及しないのか」、不思議に
思った。
●「自慢」という程のことはないが、約八ヶ月で、私はこのマンションの
「マンション管理」の実務とノウハウにおいて、おそらく、
誰よりも一番よく知っていると思う。
現場の「熟知度」、そして、対住民へのサービスでも、おそらく、
これも私が一番よくできるだろう。
まぁ、役員や住民で、「知っている人は知っている、知らな人は
知らない」わけだが・・・。「自慢」ついで言えば、自惚れで
あるが、少し「石場人気」が出ている。
その中で、この「お知らせ」は出された。
●私は、管理請負をしている公社や会社が、どんな思惑でこの
「お知らせ」を掲示したのか、知らない。
掲示したことに、特別の新たな思いも湧いてこない。
彼らの「思惑」が那辺にあるのか、それは、もう私にとって
どうでもいいことである。
まだ、まだ、これは「できない」と予防線を張る同僚に
確実に、順々に、滞りなく事務を引き継ぐのが、私に与えられた
任務である。
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