蟲師とシャーマニズム

蟲師とはちょっと前のアニメで
おれは割と好きですｗ

「蟲」とはこのアニメ内の生命観の設定であり
まーひとつの霊魂観であり
「自然」と「生命」の境界線上にあるモノのことを指す
このアニメの世界観のほぼずべては　この設定にあり
よく似た概念として
この島固有の霊魂観である荒御魂和御魂の概念とよく似ている
まあ言ってみれば　生命そのものという概念があって　体を作りあげる栄養素があってという二元論だ
生命そのものが「蟲」で　いわば魂のようなものだ

この蟲という概念の大本は　いわゆる「世界樹」神話を本にしており
自然宗教を司っていたシャーマンと相性がいい

シャーマンとはその世界を支える巨大樹を登り降りして
自分が見てきた世界を現世の人々に伝える
あるいは生命のももとである「蟲」を制御することによって
生命そのものから受ける影響をに対処することを生業としている
まー　絵本の魔女が薬草に詳しかったりするのは
魔女というイメージの中にシャーマンの存在が被っているからだ

アニメの中の「蟲師」は　そのシャーマンそのものの姿であり
流れ者として生き
一つ所に滞在できないという主人公ギンコの存在は
重宝され　ある意味で尊崇されたながらも被差別民そのものであったシャーマンという存在そのものだろう