今日は神奈川フィルハーモニー管弦楽団の演奏会に行った。2週続けてのみなとみらいだ。プログラムは次のとおりである。
・ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
・チャイコフスキー:交響曲第1番「冬の日の幻想」
指揮:小泉和裕/ヴァイオリン:金川真弓
会場:横浜みなとみらいホール (14:00 開演)
まずはブラームスのヴァイオリン協奏曲からである。お馴染みの有名曲だが、生で聴くのは久しぶりだと思う。金川真弓のヴァイオリンを生で聴くのも初めてだ。神奈川(かながわ)と金川(かながわ)の共演だ。ヴァイオリン独奏が入る前のオーケストラだけで演奏される部分が結構長いが、その時点ですでに素晴らしい演奏が聴けると確信する。そして金川のヴァイオリン。骨太で豊潤な音が響き渡る。第1楽章の最期の方のカデンツァは、聴いたことのないもので新鮮だった。しかも結構長めで、これだけでもまるまる1曲分を聴いたような感じだ。ここは完全に圧倒されてしまった。なんだかんだと、やはり一番好きな作曲家はブラームス。よく知っている曲でも、何度も聴きたくなるし、聴くたびにいいなと思うのである。今回も素晴らしい演奏だった。
休憩のあとは、チャイコフスキーの第1番だ。後半の番号の3つの交響曲に比べて演奏頻度は多くないと思うが、やや若書きのところはあるにせよ、すでにチャイコフスキーの魅力が詰まっている曲だと思う。これも時々聴きたくなる曲だ。第4楽章の長い導入部のあとに民謡風の旋律がアレグロで疾走するあたりが特に好きなのだが、今日の演奏はそれだけでなく、第2楽章がこれまた良かったと感じた。寂寥感の漂う雰囲気が沁みるものがある。「冬の日」にふさわしいチャイコフスキーであった。
演奏会が終わり会場を出ると、外は雨になっていた。日中が晴れていたのに、まさか雨が降るとは思っていなかった。しかもかなり寒い。自宅に戻る頃には雪に変わっていて、チャイコフスキーが「冬」を呼んでしまったようだ。この雪は全く積もらず、夜には止んでしまったが。
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