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2022年12月08日05:31

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パイプス・オブ・ピース

アイ・ウエイ・ウエイという中国人のアーティストの2010年の作品だ。
これは新石器時代の壺にコカ・コーラのロゴを入れたもので当時、物議を醸した。
貴重な文化財的な遺産になんて不謹慎な！とか、これは中国に資本主義文化が入って4000年の歴史が凌辱された状況を揶揄しているであるとか・・・果たしてこの作品の真意は？

僕はこの作品、物事の本質をついた素晴らしい作品だと解釈した

つまり、この壺もコカ・コーラの空き缶同様日用品であり、文化財的な価値なんていうのは後世の人間が勝手に付加した所謂、付加価値であるし・・・コカ・コーラの空き缶だって後世にはどう伝わっているかわからない

手前味噌ではあるが・・・このスナップは震災間もない頃の被災地である。
あの当時は結構不謹慎だとか言われたもんだ

（まあ、大概ごちゃごちゃいうのは外野だったし、被災家屋も入ってないので気にはしなかっけど・・・）

先日、ウクライナの女子高生が着飾った衣装で瓦礫の中に立っている写真がネットで物議を醸していたが・・・

心情的にはすごくわかる。

同じようなことがやりたかったんだ

（もし、津波被害が無けりゃ、もし、戦争被害がなきゃ単なるストリートスナップだし・・・だいたいにして元気だせ！っていうから元気な姿見せてるんだ。それをとやかく言われる筋合いはない！）

前置きが長くなった。
折衷の話である。
最近よく折衷という事を考える・・・
折衷の「折」は折り合いをつけるの「折」だ。
それは漢字の「祈」に似ている。
折衷の「衷」という字は「中」＋「衣」であり、衣の中即ち、真心を指すそうだ

故に「折衷」というやつはただ相反する事象を混ぜ合わせることではない。

これは三陸のリアスの街の防潮堤防であるが・・・例えば、津波から街を守るためには10ｍの堤防が必要だ！いや、それでは折角の海の眺望が台無しになる・・・海が見えるためには５ｍが限界だ・・・なら間をとって7.5ｍで手を打とう！！
めでたし、めでたし・・・ってこれじゃあ、折衷にはならない

さて、それでは折衷とは(￣▽￣)？

これが案外難しい・・・

ただ一つ確実なのは、本質を理解するという事・・・あるいは理解する努力というものが必要になるという事だ。

そして月並みながらそこに愛がなきゃね！って思ってしまう。

第一次大戦中のクリスマス休戦をご存知だろうか？
敵対する兵士同志が一緒にクリスマスを祝ったというやつだ・・・