mixiユーザー(id:28703480)
2022年06月04日06:27
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ベジタブル
その昔、「料理の鉄人」というテレビ番組があった。
キッチンスタジアムというスタジオセットに毎週、何百万円という食材を並べ、制限時間内に料理を作り、審査員たちが、審査をし勝敗を競うといった趣向のものだった。
確か司会の加賀丈史さんが・・・
「私の記憶が正しければ・・・」とかいう語りから始まる食のエンターテイメントだ
ところで、このテレビ番組ってその豪華な内容から僕はバブルの仇花だったなあ・・・と勝手に思い込んでいたんだけど、よくよく調べると放送開始は’９３年〜で高視聴率を稼いでいたのは完全にバブル崩壊後の事だった
「私の記憶が正しくなかった・・・」っていう話だ
バブル崩壊後・・・我々は「料理の鉄人」を見てバブルの余韻に浸っていたのかもしれない・・・って見方も出来ると思うけど果たしてそうか？・・・その後、大食いのフードファイトであるとか、ラーメン王であるとか・・・あるいはB級グルメであるとか・・・食をエンターテイメント化する番組って圧倒的に増えている気がするの。
今僕がハマっている朝ドラちむどんどんに関してもその系譜だと思うし・・・
例えばSNSなんかに溢れる「食べ写」「映え写」だってその流れだと思う。
これはどういうことなのだろうか？
例えば、僕がもっと若かったバブルの頃を思い出すと・・・
料理番組なんていうのは「料理天国」や「食いしん坊万歳」あるいは「キューピー３分クッキング」とかそんな程度だったし、あるいは料理マンガといえばビッグ錠氏の「包丁人味平」くらいしか思い浮かばない・・・それも漫画としては王道ではなくかなり異質だ。
考えても見れば、あの時代、食は二の次だったような気がする・・・
二の次っていうか人間食わなきゃ生きてはいけないわけだから・・・本来、大切なものなんだろうが、例えばバブルを象徴するディスコにしたって適当なサパーにサンドウイッチや見栄えばかりで味気のないフルーツの盛り合わせが並べられていて・・・適当な酒飲んで、やたら脚の長い「居心地」の悪い椅子に凭れて、「着心地」の悪いボディコンシャスやら、パットのきついスーツなんかを着て踊っていたわけだ
考えてもみるとバブルっていうのは決してコンフォーダブル、すなわち心地いいもんじゃなかったな〜。タクシーは止まってくれないし、24時間戦わなきゃなかったし・・・多分、日本全体が無理してたというか・・・ドーピングしてたというか・・・
多分、食の大事さに気づいたのって、むしろバブル崩壊後だったのかも知れないな・・・衣食住なんて言葉があるけど、バブルの頃はDCブランドブームなんかもあり衣に重きを置いていた意識が、食に移った・・・まあ、TVも視聴率取れるのが食くらいしか無くなったっていうのもあるかもね・・・
まあ、ちょっと言いたいことがよくわからなくなっては来たけどさ・・・
バブル崩壊しようが、震災が来ようが、コロナ禍だろうが、戦争だろうが・・・人間は食わなきゃ生きていけないのだから、もっと食っていうのを大切にしようってことだ
貧困と貧乏は違う・・・貧困は飢餓に直結する。
そんな事も考える一方で、バブル崩壊後の日本に元気を与えてきたのは食なんだろうなぁとも、それこそ「反芻」するように考える。
岡村靖幸さんでベジタブル♪
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