De uskyldige 2021年作品

6.5/10
英題　The Innocents
エスキル・ヴォクト監督脚本
｢テルマ｣｢母の残像｣の脚本家エスキル・ヴォクトの監督作
北欧の団地で自閉症の姉をもつ少女が主人公。
中東系と思われる少年や白斑症の黒人の少女らと仲良くなるが、
全員がテレパシーや念動力を持っていることに気づく。
いじめられっ子だった少年が自分の力を悪用し始めて、主人公らと
対立する。
当たり前のことだと思うが、こどもに悪意があるという現実を提示
しているのがポイント高いし、悪役がマイノリティの子供というのも、
ハリウッドでは描きづらいため良かったと思う。
もちろん力を使うことの誘惑と後悔を描くというフォローもちゃんとしている。
こどもが全員可愛くないのもリアルで良い。
超能力ものでは｢クロニクル｣(2012年作品)以来の久々の良作だと思う。
念力対決も映像的には大したことはしてないのだけれど、｢スキャナーズ｣
のように観ている方に力が入った。