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2021年11月04日00:51

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「モダン建築の京都」展

京都市京セラ美術館で開催されています。
相変わらずどこから入ったらいいのかよくわからなくてウロウロします。正面玄関から入れなくなったのは寂しい。

京都は明治になって、天皇が東京へ行幸したきり帰ってこなくて衰退しかかってました。そこで京都の復興をかけていろいろなプロジェクトが行われました。これは大河ドラマ「八重の桜」でも取り上げられていましたね。まずは京都で行われた博覧会。この時に作られたのが平安神宮です。設計をしたのは奇才の建築家、伊藤忠太。伊藤忠太にしてはまじめな日本の宮殿建築を作ったんですね。設計図などが展示されていました。そこには洋装の男性の姿が添え書きされたものもあって、サイズ感がわかります。博覧会場の模型もありました。ちょうど平安神宮の南側が博覧会場になっていたそうです。つまり今いる、ここ(京セラ美術館)も。

また、京都では明治の初期から区画ごとに小学校が作られました。最近はもと小学校リノベーションブームですね。そのうち明倫小学校が紹介されていました。卒業アルバムも展示されていました。

帝室京都博物館(現・京都国立博物館)、京都府庁舎などの公的な建物、長楽館といった豪商の別邸。

それぞれ現在と創建当時の写真、設計図が展示され、映像もたくさん。現在の建物をずーっと映したり、当時の映像を流したり。
修復の時に出た資材が展示されていたりしますと、サイズがリアルにわかって、だいたい「大きいなー」と思います。
家具も展示されています。

レストラン八尾政は昭和2年1月1日に開館した西洋レストランです。開館当時のパンフレットが展示されていたので読んでみました。コーヒー、ケーキだけでもお気軽に。宴会ご予約承ります。このヴォーリズが設計した建物はその後中華料理店となり、「東華菜館」という名前で今も四条の鴨川沿いに建っています。店内の装飾の映像が流れてましたが、やはりすばらしいです。

伊藤忠太の本領発揮ともいえる祇園閣、本願寺伝道院も紹介されていました。

辰野金吾設計の日本銀行京都支店は当時のモノクロ映像が!現在、京都文化博物館になっている映像も一緒に。

新島襄と八重が住んだ新島旧邸の模型もありました。「八重の桜」の時に見に行きました。そうそう、ここがこうなっていて…と思い出しました。
同志社、平安女学院と言ったミッションスクールの建築もあります。

明治後半から、芸術家や文学者が京都の郊外に住むようになりました。画家たちが住んでいた界隈とかあったそうです。そこにモダンな住宅が建てられました。郊外と言っても京都市内なんですけど。「京都ぎらい」という本のように、洛外は京都の外、という感じでしょうか。
そのうち家具の展示で書見台付の椅子が展示されていました。こういう椅子があったら今でも便利だろうなと思いました。

ということで、京都は意外とモダン建築が多いのです。
こういう展覧会も京都ならでは、ですね。
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