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2021年07月11日07:40

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風林火山伝 第52話 信長討伐作戦

3月4日夜に足利義昭の書状も持った明智光秀は武田信玄と対面し、信玄に義昭の書状を手渡した。

信玄は義昭の書状に目を通した。その書状には「信長より和睦の書状が届き、わしの前に
来るよう詫びるよう和睦の条件を出したが、その後、何の返事もない。それで探りを入れたところ、信長は京を目指しているがかなりの軍勢を従えているとのこと。どうやら和睦に応じる機はないとみた。しかるに信長を京の都に入る前に信長の息の根を止めてほしい。お主だげが頼りだ。わしは京にて守りを固める。」と書かれていた。

信玄は義昭の書状を読み、「翌日に京に向かい出陣する。ご安心くだされ。必ずや宿敵 信長を討ち取ってみせます。公方様は二条御所にてごゆっくり戦見物でもなさりませ。できれば、合戦の前に公方様にぜひとも公方様にお目にかかりたい。」との旨の義昭への返書を光秀に渡すとともに、光秀に「兵5千をお主に預ける。公方様のおわす京の二条御所を警護せよ。」と申し付けた。

その後、信玄はひそかに浅井長政のもとへ行き、「長政殿、明日、急遽、信長討伐のため出陣することとなった。ぜひ長政殿のお力をお借りしたい。」と長政に言った。

「信長を討つことは我が浅井の使命でござる。喜んで加勢いたしまする。ただ、朝倉義景殿もこたびの信長攻めに参戦したいとのことにございます。これより急ぎ義景殿に使者を
送り、小谷城にて朝倉軍の到着を待って、わが軍は信長討伐に向けて出陣しとうございます。おそらく翌日 3月4日、午後以降の出陣となるかと思います。とりあえずは、先発隊として雨森清忠1千の兵を信玄公にお預けいたしまする。」

「長政殿 あい分かった。わが軍は全発隊として、明智光秀5千を京の護衛に、馬場信春、真田信綱、小山田信繁率いる約6千の兵を山城の伏見を目指し、出陣いたす。我が本軍は朝倉軍の合流を待って、浅井軍、朝倉軍とともに信長を討伐する所存である。」と信玄は言った。

信玄はさらには、駒野付近で秀吉軍と戦っている武田信廉、武田勝頼に急ぎ兵を引き、信玄本隊に合流するよう早馬の使者を走らせるとるとともに、信貴山城の松永久秀へ織田から武田への寝返りについての確認の使者を送ったのであった。

一方、駒野付近にで秀吉軍と戦っている武田信廉、武田勝頼は羽柴秀吉軍を道三油、香水作戦で振り切り、千代保稲荷神社にたどり着いたのであった。そして、信廉は神社で武田家の繁栄を祈ると、1匹のきつねが現れたのであった。

                                  つづく



                                     


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