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2021年01月09日08:35

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2020年劇場で見た映画ベスト10〜邦画篇〜

欧州の国が、ロックアウト後のエンタテインメント業の必要を表明したのに対して、我が国では、「不要不急」という言葉で追いやられました。政界とパイプのある業界以外は、横並びの自助で片付けられて。そんな状況になる直前、隣国では初の米国オスカー受賞の栄誉の話もあったけれど。日本映画界は、世界市場規模からしたら、自国完結でなかなか、外に打って出る事は難しそう。

でも、内向きのお陰で、警戒宣言解除後も割と早く新作公開が出来て。シネコン方式も、全国に浸透していたので、人々が欲する作品を全面投下出来て、興行成績の記録更新と共に、劇場の急場が凌げたのは、世界から注目を集める事となりました。

その裏で、メジャー洋画が出て来ない穴を埋めるべく、地方に住んでいても、2020年は割とマイナーな邦画も、直ぐ公開されました。しかしながら、予算も少なく、有名原作の後ろ盾も無いと客入りは厳しく。一方でお客さんが来ても、他には目が向かないで、やっぱり、日本の映画界は、他国と水をあけられる状況に変わらず。

なんて、底が浅くて、出来損ないの昨年の邦画界回顧的をぶちまけてしまって、申し訳ないですが。こんなご時世でも、気に入ったのはあったんだぞと、揃えてみました。洋画と同じく、個々の作品感想は、総て過去の日記に記してますから、なるべく細かい事は割愛し、カウントダウン形式で、触れて参ります。

��私をくいとめて
 見かけによらず「苛立ち」を抱えるのんの劇中での立ち直りを見守る、如何にも居そうなちょっと外れた人たちが、大九監督作品らしさ。

��初恋
 頭を使っているように見えて、こじらせる一方の染谷君はじめ、荒ぶる者達が一堂に会して騒乱を起こすホームセンターの一夜は、三池氏ならではの狂騒だけれど。それを浄化する結末を見届けると、似合わないタイトルもアリなのかと思う。

�┛貪戮盞發辰討泙擦�
 「罪の声」では、全共闘世代のつまらぬ拘りが、子供達の未来を奪ったとして槍玉扱い。石橋蓮司さんを労い称える本作では、盟友の間であの頃の時代体験が共有財産とされていて、それより少しだけれど若い世代は、羨ましく。

��男はつらいよ お帰り寅さん
 本シリーズ以降、生涯ひとりのキャラクターを演じ通した偉大な俳優の総集編を超えて、帰りを待ち続け、今を生きる人達の目を通して「昭和」をあらためて思う価値ある最新作。
 
�Δ个襪椶�
 映画での男女が、どっぷり「溺れる」さまと云うのは、画面に熱が帯びると醒めたりするものだけど、本作の二人の必然は目に明らかだっただけあって、見ているこちらも、うっとり「溺れ」ました。

�ゲ山�
 フィクションの中で、ぎこちなさとか不自然さなく「音楽」自体が描かれて、クライマックスのノリはホンモノだっただけに、「鬼滅」ほどとまでは望まないけれど、もう少し、広く見られて欲しかったアニメーション。

�ぅ好僖い虜�
 クラッシックスタイルなラブミステリーとモノ言えぬ時代が引き立てる人の暗部の融合が巧くいったのも、監督と弟子に近い若き脚本家との競合のたまもの。

��ミッドナイトスワン
 こちらは、はみ出し者の願いとバレェの演目を組み込んだストーリーが融合した美学。出演者のネームヴァリューによって、作り手の意匠が見いだされた一例。有名原作に頼らぬ、映像発信が、邦画が、海外へ出て行くための要件ではないでしょうか。

��his
 「愛がなんだ」といい、一見さもない話のまま、終わっていそうだけれど、枠から外れた登場人物を、容赦するかの味ある幕の引き方に、本作そして「mellow」と併せて、ますますこの監督作品が気に入りました。

�,�らおらでひとりいぐも
お婆さんが主人公だからと云って、老人映画ではないだぞって、誰もそんなに、気に掛けてなかったか。人間結局は、独り身。如何にして「孤独」と折り合いをつけるか。終盤近く、マンモスと並んで、家路を歩く田中裕子さんの姿は、地球を作った悠久の歴史と肩を並べる、尊さを湛えていた。

拙文にお付き合い頂き、ありがとうございます。

オマケ
 新聞社、TV等マスメディア主体の映画賞から外れた、独断、勝手な心からの表彰。
・主演男優賞(世界的には、性別外す動きがある中での)
 草��剛さん(例えが古いけど「トッツィー」でのD.ホフマンみたいに、なりきり方の
巧みさとかではなく)
・主演女優賞
 田中裕子さん (この男優、女優の並びの受賞グラビア見てみたかったりして)
・助演女優賞
 渡辺えりさん (「ばるぼら」の母にして、記憶を神格化した女神ムネーモシューネになり切った女優魂に敬意を表して)
・助演男優賞
 宇野祥平さん(これは、「世論」と代わり映え無いか。「星の子」からの「罪の声」はインパクト大きかった)
・監督賞
  黒澤清さん(ベネチアでの受賞外圧に屈した訳でなく。ここは、年功序列で。)
・音楽賞
 渋谷慶一郎さん(男優、脚本はムリとしても、せめて音楽だけでも「ミッドナイトスワン」にスポットライトを)
・背景画賞
 「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」(一見様でも、長編であの緻密さには敬意を捧げたい)
・撮影セット賞
 「おらおらでひとりいぐも」の桃子さんの意識に合わせて佇まいが変わる居間のセット
・挿入歌賞
  大滝詠一さん「君は天然色」(春ごろのTVアニメエンド曲に続き、年の瀬に「私をくいとめて」で、また、違った活かし方で聴かされて、何色にも変れる多様性と不動の魅力を称えたく)

  お呼びでなかったかな。こりゃまた失礼しました。

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