ある程度の尺の視聴に抵抗が無ければ、無条件に勧められる一篇。何より、性根が悪かったり、粗暴だったりといった悪い人間が一切出て来ないし。現実と地続きの憂いごとを、見せつける事も無く。「八犬伝」に出ていた鶴屋南北が避けて通りそうな、理想とされる
ことわざ「勝てば官軍、負ければ賊軍」を正に指す、集団抗争時代劇。それは、道理に叶ってなくとも勝った者が正義で、それに敵対して敗れた者が悪と見做されるという事なのだが。本編で描かれるのは1868年江戸幕府に反旗を翻す薩長連合の官軍が朝廷を抱き込み
作者の滝沢馬琴から画師の葛飾北斎に聴かせる、創作者として残された精力を注いで編み出す表題作の世界観をも映像で再現して、28年に及ぶ馬琴の閃きと藻掻きの創作の日々と、二つの物語軸で綴られた本編。デジタルによる合成映像の移行発端期に「ピンポン」を