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日記一覧

現実世界の権利者が引き起こす紛争に不正の横行からしたら、一応、敵役の存在は居るけれど、のどかでピースフルな世界観が展開。殺人鬼とか悪魔や特攻とか、不安や哀しみなんか入り込まない穏やかな歳の締め、希望に満ちた年明けを迎えるには打って付けです。

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邦題を聴くと、何か登場人物が、始終罪悪感に苛まれている重たい空気がのし掛かっているかのシリアス感を連想させて鑑賞が避けられるのではないかの危惧を抱いてしまって。そういうのが、「考えすぎ」だったら良かったのだけど、地方ともなると、見向きもされ

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内野聖陽さんが研究者に扮した「春画先生」を見た後に、このドキュメンタリーが公開されて、劇映画で「下地」が出来たばっかりで、機を逃さないのは流石だなと思いきや。調べたら、両作とも製作者は一緒だし、この「春の画」のエンディングのタイトルロールで

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タイトルを読み上げた響きと、宣材に添えられた「衝撃作」の触れ込み。そして出演の1人が容姿端麗で好感度高い新垣結衣さんと来て。今年、都会の一部の劇場で再映された「氷の微笑」は、主演女優に焦点を当てる邦題が付けられていますが。原題を訳すと「本能

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主演、助演と作品ごとポジションが変わり、間を置かずにお目に掛かっている方々でキャストが固められている、邦画ならではの背景がありますが。出演される方達の取り合わせを製作発表で耳にした時点で、ストーリーも特に気を掛けず、見ると決めていました。そ

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本作の邦題命名のネタである、映画史にその名を遺すヒッチコック監督が自作で駆使した技法を余すところなく、聴き手の当時監督として駆け出しのトリュフォー氏に語ったインタビューの採録本である「映画術/ヒッチコック トリュフォー」は、映画の作り手や見

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作中紹介される浮世絵春画を、「隠し無し」でありのまま見せるのでレイティングR-15の指定を受けていて。用いられる幾つかの春画を見る限りは、絵で表わすのに誇張も中にはあるけれど、ごく自然なものに映るのが、映画の中ではほとんどです。江戸時代にそんな

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原作の愛読者であるか、本作を手掛ける今泉監督やスタッフ・キャストに関心が薄いと、正直タイトルからどんな映画か、想像が付かなくって足を運ぶ動機を持ちにくいのではないだろうか。映画の冒頭でも示されるのだが、元々は水や空気の表面の目に留まる流れの

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劇中、ピアノの師匠である佐野四郎さんが、プロのピアノ弾きを志す池松壮亮さん扮する博に、奏でる音の硬さから、「ピアノ弾きは、ノンシャラントにならないと」と何の気なしに助言する。ちょっとした気構えのつもりで口をついて出た感じだったけれど、その後

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名立たる作品に名を連ねる女性脚本家の5年を掛けた2作目のアニメーション監督作品は、他者によって映像化された作品を含めて、人物の過去や心理から見出される「囚われた思い」やそこからの「脱却」といった筋の通った流れを感じつつ、初監督作品の丁寧さは

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運命の終着を指すタイトルに、残り火が尽きかける間際の一瞬の燃え上がりで胸を焦がしてくれるであろう、勝手な期待を持って臨む。ピンク映画界から、今はコンスタントにメジャー作品を手掛けてらっしゃる瀬々隆久監督の映画も、一度も見た事がなかったのもあ

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作品中に、ほんのチラっと見える片寄った見解の地図だとか、SNS上のファンアートだとか、本作の「意図」とは全く関係の無い、動員にはプラスにならない事で、ネタ提供の事態となってお気の毒としか言いようが無い。正に同時期に掛かっている男の子向けの玩具

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鮮血に塗れた、頬に当てられた手先。その下に配した、デッサン調に処理された足元の倒れた者に斧を振り下ろす主演女優の全姿。まごう事なきシリアルキラーのお話です。その手のジャンルの好事家では無いですが、R15のレイティングが示す通り、「括り的」には

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もしかしたら今後、この存在を超える大スターは、現れないであろう唯一無二の存在であるトム・クルーズ氏の「金看板」である、このシリーズ最新作にあっては、予告や紹介記事で知らされるスタントシーン以外にも、数々の見せ場が用意されている。シリーズ最長

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それこそ、年寄りの説教にも受け取られ兼ねないタイトルで、引退宣言を撤回した巨匠の作品だから出掛けましたが。でも題名を最初一見した時「上段からの物言い」の印象は拭えない。吉野源三郎氏による同名の著作は、本屋に行くたび平積みにされた表紙が視界に

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長き年月を経ての続編となると、単にストーリーの「つながり」の問題どころではなく、目に触れる事のなかった「空白期間」を経たキャラクターと、フィクションだから全く絡む訳など無いのだが、同じ期間を経て再会する観客の現在に至る「風雪」を、どうしたっ

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綿々と続く、アメコミフリークに向けられた作品群の一本であるのは間違いないし、例え「意外」な事を書いたところで、今日のこの乱造傾向の中、門外漢の関心をかうのは難しいだろう。かく言う私も、この流れには、静観の構えなのだが、同様に普段背を向けてい

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昔、バンドを組んでいたとか、ギター小僧だったとか、全く関係の無く。自分は、ジャンル雑食で、軽薄な「音好き」に過ぎないけど。クラプトンについては、ボヤっと「点」で知り得ていた事はあったけれど、2019年にドキュメンタリー「エリック・クラプトン 1

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客演でしたが、白石和彌監督作の「ひとよ」での舞台となる小さなタクシー会社に配車係りとして献身的に支えつつ、年下運転手と心身の隙間を埋めて。社会という仕組みに生きるタテマエと、生命の欲動に流されるやるせなさのヒトの表裏で印象付けられた筒井真理

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作品のポイントを的確に抽出した予告編が気に留まり出かける。オリジナルの韓国作品は、知らず。事前に膨らんだ期待感を裏切る事なく、世界観や、看板出演者のネームバリューに沿った、裏切らない作品であります。根っからの私欲追求だとか、公正を保つために

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お家の騒動だとか、史実の裏側だとかでは無く。江戸時代の庶民の生活を拾った、雑味を排除したかの白黒映像で綴られた作品です。特段、見る側を揺るがす要素は皆無なのだけれど、地味に受け取られる生活描写が、興味深くまた、登場人物の心情を際立たせて、舞

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近隣のシネコンで、スクリーンの広さと多くの席数を誇る最大キャパの劇場には、何でも再生能力の高い映写機とアンプを備えていて。そこで、作品を掛けるにあたり最大出力で音を響かせる「臨場感体感上映」と称してお披露目している。公開日から、2カ月を過ぎ

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主題歌メロディーを奏でるフォーンセクションが、この再構築版用にリフレインするアレンジでアクション場面に被さると、幼少の頃に形成された、脳みその下層に堆積する古い「記憶」が音感を通じて刺激されて、50年の隔たりが積み重なった年月の壁は、容易く

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ハイスペックな劇場装置での再生に相応しい映像と音響で、発表当時の時代の空気を象徴して今なお輝きを放つナンバーの数々を堪能出来るも、単なるコンサート映像の垂れ流しとは異なる。これまでにも実在の人物のドキュメンタリーを手掛けた実績のあるブレッド

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映画市場のサイクルの短さから、賞レース報道での「浸透」まかせで、邦題タイトルからして作品内容の想像が、付き難くなってはいないか。 劇中、主人公がアメリカ西海岸へ引っ越しをした転校先の高校で、タイトルとなっている姓名が、典型的ユダヤ人種を表し

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白と黒の「勾玉(まがたま)」を組み合わせた陰陽マークの様な、相反する要素が、どちらにも行き過ぎない中庸なバランスに成り立つ作品です。去年の初夏の頃、ミシェル・ヨーさん主演の非メジャー作品が、予想外にウケていると聴いて、90年代初頭の香港発「ポリ

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想像を超えた、作品との出会いでした。見ている間に、作品に対するアテ推量だとか迷いだとかは、取っ払われて。気が付けば、次第に登場人物の一途な思いにほだされながら、たどり着いた終盤。その時の彼らでなければ奏でられない音が、聴衆の心を熱く震わせる

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単に、宣伝のメインビジュアルとタイトルからは、ヨロメキを経た分別ある男女の苦渋の結論を想像するも、互いを気に掛け、想いの深さに悦び戸惑うという流れを沿いますが、苦渋の末どうにか相手への気持ちを追いやるも、予想外のカタチで、決して消し得ぬもの

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(浅い原作・アニメシリーズへの称賛で、ディープなマニアには物足りないでしょうけれど。知らない方には、参考になるかもしれないので、宜しければ。)「新編」放映開始に先駆けての前編のクライマックス2話と、通常の放映の倍の枠が取られる新編の1話目が一

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淡い色調に、線画によせた素朴さから受け取れるとおり、穏やかに、そして温かく、日常のストレスで疲弊した胸の内を整えてくれる。いわゆる「おとぎ話」ではありますが、単に「幸せな結末」に向けての都合よい手段ではなく、創られる想像上の舞台には、受け手

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