臨済宗妙心寺派
本尊 薬師如来
1番から10番までは吉野川の北側に並んでいますが、11番からは吉野川の南にあります。
八十八箇所のうち寺を「じ」ではなく、「てら」と読ませるのはこの藤井寺だけなんだそうです。
宗派は霊場としては珍しい臨済宗。
長宗我部元親の兵火によって焼失してから、江戸時代に入ってこの寺を再興したのが臨済宗の僧侶だったために禅寺に改められました。
ただし伽藍を見たところ、ほかの札所寺院とは変わるところがなく禅寺らしい臭いはあまり感じんることができません。
寺号は空海が植えた藤から来ていて、今も藤棚があって花見時は見ごたえがあるそうですが、こればかりはシーズンオフではいたし方ありません。
ここから12番の焼山寺までの12キロ余りの巡礼道は、「遍路ころがし」の異名で知られるほど、アップダウンが続く険しい山道となっています。
牧歌的な巡礼がここにきて厳しい修行の姿を見せるところといえるでしょう。
色も香も無比中道の藤井寺 真如の波のたたぬ日もなし
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