薬師院（黄檗宗）
開山・開基 鉄面寂錬禅師
洛中にある薬師院（来ぬか薬師）は黄檗宗の寺院です。
黄檗宗は中国直輸入の宗派ですが、今ここに来て中国らしさを感じるところは微塵もありません。
ただし、年に１度の薬師如来開扉の際は本山の万福寺から僧侶が多数訪れて中国風の読経が行われるそうです。
このときばかりは異国情緒が味わえるのだとか。
来ぬか薬師の名前にはこんな理由があります。
鎌倉時代の１２３０年、疾病が全国に広がった際、住職の夢に薬師如来が現れて「一切病苦の衆生、わが前に来たらば諸病ことごとく除くべきに、来ぬか、来ぬか」とお告げがあったそうです。以来、みんな病気が治癒したといわれています。
とりあえず「こぬか雨」とは関係ないようです。
みな人の来ぬを遅しと待ちたまう
薬師の誓い頼もしきかな
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