双林寺（天台宗）
開山・開 伝教大使 延暦二十四年（８０５年）
円山公園の南にある双林寺は最澄開いたとされる京都でも有数の古刹です。
正式には霊鷲山沙羅双樹林寺法華三昧無量寿院というそうですが、なんだか落語の寿限無のような名前です。
なんでも唐に沙羅双樹林寺にあることから来ているそうですが、ネットで検索してもそのようなお寺は見当たりません。
果たしてほんとうにそんなお寺が中国にあったのでしょうか。
本尊の薬師如来は平安時代初期の10世紀の作品で、重要文化財に指定されています。
寺伝によると最澄その人が刻んだということですが、さすがにそれは時代が合いません。
周囲は京都でも有数の観光エリアですが、観光とは一線を画した信仰の寺としての姿勢をつらぬいています。
訪れたときは本堂の濡れ縁に猫が睡眠をむさぼっていました。
尊しな二つの林深ければ
瑠璃の光に悩みはるらん
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