天台宗
霊場本尊 十一面千手観世音菩薩
創立 養老二年(奈良時代)
金蔵寺は山の中腹にあるためきつい坂道を登っていく必要があります。
ご褒美はすばらしい眺望。
京都盆地を一望の下におさめることができます。
朱印帖の説明書きには、にわかには信じがたいことですが、本尊の千手観音は隆豊と山主向日明神の神人合作になるそうです。
おそらく寺の創建に際してはこれまでの在来の信仰と新しい仏教との間で何らかの妥協があったことを示唆しているのではないかと思われます。
本道の裏には愛宕権現堂があります。
ここに安置されている勝軍地蔵は、もともと愛宕山の白雲寺にあった本尊を明治の神仏分離の際に移されたもの。
かつては愛宕信仰の人々によってあつく信仰されていたようです。
愛宕信仰が下火になるにつれ、金蔵寺も斜陽の印象は否めません。
夜もすがら御名をとなえし岩倉の
仏の恵み有明の月
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