詩『ハネムーンサラダ』

蜂蜜のように甘く、愛しくて

トロリと蕩けるように心地良く愛おしく

月のように密やかに美しくそこにいる

ああ愛しい人


だから私達だけにしてください

レタスだけのサラダのように

つまり『let us alone （二人だけにして）』

誰も居ない　

何もない　

ただ私達だけ

それがいいの

それだけであってほしいの

ハネムーンサラダを二人で食べましょう



別々の場所で生まれ育った私達だけれど

一枚の紙の上、戸籍の中で一つになれた。

まるでお皿の上に盛られたシンプルなサラダ

どうか何もつけないで　

加えないで　

入らないでほしいの

スパイスだって今はいらない

私の願うことはひとつだけ。

『二人きりにして』

レタスだけのサラダのように

つまり『let us alone （二人だけにして）』

一つの入れ物の中、末長くいつまでも。

ハネムーンサラダを二人で味わって。