7.5/10
原題 Jojo Rabbit タイカ・ワイティティ監督 2020年1月1
7日公開予定
第二次世界大戦のドイツ。10歳で疑うことを知らない
ちょっとヘタレの男の子(ローマン・グリフィン・デイビス)が
ナチに心酔し、教官(サム・ロックウェル)の温かい指導を受けたり、
ユニークな母親(スカーレット・ヨハンソン)と一緒に仲良く暮らしていたが
家にユダヤ人の女の子が匿われていることを知り、次第に好きになっていく。
「マイティ・ソー バトルロイヤル」はアメコミに興味が無い自分にとっては
それほど面白いとは思わなかったが、本作のように悲惨な戦争や差別の話を
コメディにする語り口は非常にスマートで驚いた。
アメリカ映画とは思えないテイスト。
主人公の無垢さが印象的だし、
サム・ロックウェルはいつものように最高。スカーレット・ヨハンソンも
「マリッジ・ストーリー」同様素晴らしい。
レベル・ウィルソンのナチス狂信者も良い味出しているし、
監督自ら少年のイマジナリーフレンドであるヒトラーを演じていて、これも良い。
オープニングのハイル・ヒトラーの連呼も景気が良い。
そしてデビッド・ボウイの「ヒーローズ」ドイツ語版の流れるラストシーンは
近年希にみる良いシーンだった。
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