mixiユーザー(id:28703480)

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2019年02月05日05:57

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ホワイトライト・ホワイトヒート

仕事で秋田の県南にいった。
それ自体全然珍しいことではないのだが久しぶりにホワイトアウトという現象に遭遇した

何時迄待ってもバスが来ないので、仕方なしに横手の国道13号を湯沢方面にとぼとぼと歩いてた時だ。

このホワイトアウトという現象自体、北東北の雪国では珍しい事ではないのだけど、その時僕は横手という場所にいてカメラを持っていてスナップしていたので・・・写真に撮ることができた

ホワイトアウト・・・

ホワイトアウトそれ自体を撮ったスナップというのは珍しいのではないか？と思うのだ。
ただの真っ白な写真なのだが・・・地面と空の境目がなくなり太陽の位置も、地面の轍も消失し真っ白で何も見えなくなる・・・それがホワイトアウトだ。
あらゆるコントラストや諧調が消失し・・・前後左右、上下の感覚が消失する・・・
これは結構実際にその場に出くわすと強烈な体験である。

よく眩しくて目がくらんでしまうという現象があるんだけど、このホワイトアウトは雪明りとして光を放つ白と、そこにとどまろうとする色としての白が釣り合ってしまい・・・そう、光と色彩が飽和してしまいほんのりと明るい・・・ちょうど行灯や障子を透かした明かりの中での圧倒的な静止である。

うまくニュアンスが伝わるか？わからないが・・・真っ暗闇ならぬ、真っ白闇なのである。

そしてこのホワイトアウトに遭遇するとどうなるか？というと・・・心に去来するのは「絶望」ではなく「諦念」なのだ

みんながみんなそうではないとは思うけど、少なくとも僕の実体験ではそうだ。
じたばたしたって仕方ねえ。白い闇が去るのを待つしか無いのだ。

暗闇の中の絶望や恐怖とは明らかに違う・・・暗闇の中でもがけば何かにぶち当たるかもしれないが、白闇の中で動いても何にもぶち当たる気がしない。寧ろ崩落する足場から落ちていってしまうのではないか？しかもそれはどこまで行っても底に辿りつく事がない永遠の落下だ。

本能的に白闇に抗っても仕方がない・・・と感じる。