「ちぃさな庭付きの家を持ちたい」
と
まぁ、市井の人々のささやかな夢のやうに語られる。
ワシは違う。
大きな庭、が欲しい。
家はちぃさくて良い。
100坪くらいの庭に、台所と寝室だけの掘っ建て小屋を建てるのが良い。
いや、家は要らん。
100坪くらいの庭に、日々違うところにテントを建てて暮らすのも良い。
家庭内転居。
田舎の方に実家の持ち家がある。
18歳で家を出てからは里帰りをするところ、に過ぎず、今までに3回立て直し(リホーム)されてゐて、その何にも関与しておらず、贈与権も放棄してゐる。
が、親も兄妹も歳をとり、ここが空き地になるのを憂う家族に、住め、と迫られるやもしれぬ。田舎とは云へ、近年開発が進んだ土地なので、まぁ悪くはないが、庭がないのがナンだ。
もし罷り間違い、ワシがここに住まうことになった暁には、まづ家をツブし、だだっ広くもない「空き地」になったところに、軽のバンかなんかを置き、そこで暮らすのも良い。
妄想力。
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