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2018年07月08日06:16

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ワイルド・ホーセズ

ストーンズのイン・アナザー・ランドという曲に大好きなスモール・フェイセズのスティーブ・マリオットとロニー・レインがコーラスとギターで入っている。
まあ、ストーンズファンにしてみれば、まあサイケの時期だし・・・ストーンズという歴史にとっちゃあどうだっていい曲っちゃあそうなのだが・・・僕のように生粋のスモール・ファイセズ派にとっては見逃せない事実である。
何しろ、スティーブ・マリオットはロン・ウッドの代わりにストーンズに入るかも知れなかったのだ(￣ー￣)
この曲のメインボーカルはビル・ワイマンだけど、サビのコーラスで伸びやかなマリオットの声とネチっこいミックのハーモニーが聞こえる。

直接、書きたい事とは関係ないのだが、相馬・南相馬に行く間中ずっとこの曲を聴きながら、ありもしないマリオット入りのストーンズをずっとシミュレーションしていた。
まさにアナザー・ランドである。

今回の旅の目的は二胡さんが作ったぬいぐるみ作品を南相馬に届ける事である

この作品は南相馬市にかつてあった電波塔をモチーフとしていて、そこに相馬野馬追の馬をメリー・ゴーランドのように配置している。
一見ファンシーなのだが、使った素材は原発作業員の防護服、そうデュポン社のタイベックである。
そのエッジの立て方が素晴らしくってただのファンシー或いはノスタルジー、メランコリック、メルヘンチックと一線を画している。

あまり作品に解説を加えるのは無粋だと考えるので、好きではないんだけど・・・何となく被災地が誤解を受けると困るので、少々解説してみたい。

僕の写真がどう評価されても構わないのだが、被災地を撮っている以上はその対象物である被写体が誤解される事は本意ではない。

国道６号沿いのコンビニである。というかかつてコンビニだった場所だ。
その意図しないあり合わせの合板を張り合わせたようなウッディな佇まいは、時間とともに周囲の景観に解け、僕が作ろうとしている作品をそのまま具現化したようだ。
僕は本当にそれを美しいと感じていて、いつも国道沿いのこのオブジェを眺めている。

今は国道６号線はすっかりと通れるようになった。

請戸地区だ。遠く霞んでいるのがイチエフフ、そう第一原発である。
今もタイベックを着こんだ作業員の方々ががんばっている。
それは伝えていかなくてはならない。

かつてここは立ち入りが制限されていては入れなかった。
入れないならいたし方ないが・・・がんばって除染していただいた今、何故入らないのか(￣ー￣)？

そりゃあ、まあ色んな理由もあるのだろうが・・・とにかく僕はかつて普通に出入りできたその場所にもう一度いってみたい

そしてそういう場所がどんどん広がっていくことが嬉しいのだ。嬉しくて嬉しくて堪らないのだ。
だから、嬉々として被災地に出かけるのだ(*ﾟ▽ﾟ*)

多分、この感覚がうまく伝わらないんだろうなぁ～という事に最近気付いた・・・つまり、ずっと繋がっているものを部分、部分ピックアップされるから誤解されるのだ。

その辺りが写真表現の限界なのか？僕の表現力の限界なのか？よくわからないけど、やはり撮り続けないと見えて来ないモノもあるのではと信じて撮り続ける。

大好きな凌霄花だ。