mixiユーザー(id:28703480)
2018年06月27日06:41
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タイム
森山大道さんの「犬と網タイツ」という写真集に嵌っている
もののディティールを撮っていると言う話なのだが、別に高精細なカメラで撮られているようなものではないと思う。おそらくコンデジなんじゃないかな・・・別にそれはいいんだけど、画面全体にディテールが溢れていて、それらがすべて等価に並べられているのがいいのだ。見所満載なのだが、それぞれがきっちりと存在感を主張して、もう何が何だか・・・そうテーマがディティールなのだからこれはこれでいいのだろう
これは僕には撮れないなあ・・・と思う。
或いは何が何だかのアプローチをするなら僕は被災地を撮るかもしれない。
関根学さんという人がいてずっと福島の飯館村とかその界隈を撮り続けている。
アサヒカメラという雑誌にその作品が掲載されていて、僕はずっと注目してみている。
関根さんは撮り続ける・・・高線量地域を・・・
それは同じモチーフをずっと撮り続けるアプローチで、僕にはないものだ。
当初は地域住民とかに批難されたりもしていたけど・・・そういう「経緯」も含めて僕はその撮り続けるという行為に「敬意」を表したい。
そこには社会的正義はない・・・と思う。
だが、それは高線量地域をずっとメディアに露出続けるという「道義」のようなものを感じる。
今、メジャーな媒体で高線量区域を報じ続けているメディアは恐らく関根学さんの「フォールアウト」だけである。
一本道である。
時にワイルドな野生であったり・・・時に地域住民の葛藤であったりとか・・・
美しい草花であったりとか・・・
同じ場所を撮り続けていてもそこには変化がある。
それをもたらしているのは「時間」だと思うのだ。
「時間」というのは「光」と同様に僕の作品の大きなテーマである
メディアには情報が溢れている・・・それでもその大半は「状況報告」の「状報」だと思うのだ。
例えば、第二原発の廃炉が決まり今後様々な困難が予想される。
勿論、第一原発だってまだこれから色んな困難がある。
故に何か事が起こるたびに「拡散希望」とかの状報のばら撒きをやめていただきたい！
それは「放射線」よりたちが悪い。
知識、金、或いは特殊能力や才能ですら持っているだけではなんの役にも立たないのだ。
宝の持ち腐れってヤツだ。
知っていることを羅列するのは単なる知識自慢過ぎない。
モノには道理というものがある。
状報を情報に変えるのは熟考であり、そこに関与しているパラメータは「時間」だ。
そして「光」「時間」は基本的に平等に与えられていて、それらは使い方次第である。
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