mixiユーザー(id:28703480)

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2018年05月11日07:07

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ロックン・ロール・フーチークー

一枚のスナップがある・・・

実はこのスナップは「いにしえの仙台」という写真展示の写真を僕がコンデジで複写したものだ。
もとの写真は昭和３０年代の仙台の街を撮ったものである・・・元の写真は誰が撮ったのかはわからない。
だいたいにして、昭和30年代じゃあ、僕も存在していない。

なあんだ

それじゃあ、僕の写真じゃないじゃないか？と思うかもしれないけど、この元の写真にボケ、ブレやコントラストを加えたのはある種の技法であり表現手段であり、また僕の恣意性でもある。

そう、ボケ、ブレ、アレを表現手段としているのだ！
ボケ、ブレ、アレっていうのは写真としてはタブーなんだけど、表現の手法として用いると実は難しい。
それはロックの世界に例えると、ギターのフィードバックやファズやディストーションのようなものだ＼＼\\٩( 'ω' )و //／／

森山大道さんという写真家がいて僕は子供の頃もの凄い衝撃を受けたのだ。

それはなぜか？というとそれまで良しとしていた構図やら、当時はやっていたコンポラ写真の諧調やらそういうものを全部覆してしまったからだ。
それだけならまだしも、それが強烈にかっこよかったからだ

その衝撃は僕にとってはスモール・フェイセズのスティーブ・マリオットの真っ黒なシャウト・・・つまりロックに痺れてしまった衝撃と同質のものだ

そう、子供時代の僕には森山さんの写真はロックの表現と全く同じコンテクストである

今回、遠野という街へ行ってきたのだが・・・まあ、僕なりの写真を撮っては来ているのだが・・・

僕が子供の頃、見た森山大道さんの遠野物語がこんな写真だったら・・・多分、僕は遠野に行ってみたいなあ・・・とか思わなかったんじゃないか？と思う・・・

そう

僕にとっての遠野物語は猥雑でいかがわしく、ボケ、ブレ、真っ黒の森山さんの遠野物語なのだ

そう、全く異質のアナザーワールドなのだ！

と、いうわけで・・・サイドB・・・

僕が森山さんというフィルターを通してみた遠野・・・まあ、意識的に森山さんを真似てみた。オマージュというよりはあからさまなコピーだ。
コピーしようとしても結局、コピー仕切れないので全く違うものにはなるのだが・・・

森山さんは結局、写真とは現実ではなくコピーに過ぎないという。
それはまさにそうなんだろうなあ・・・と感じる

ちょっと話は変わるのだが、チエッカーズに「ジム＆ジェーン」の伝説という曲がある。
紡木たくさんの「瞬きもせず」という漫画にインスパイアされて作られたという。
まあ、いわゆるヤンキーの青春ストーリーと言っちゃそれまでなんだけど・・・

それでもそういう伝説っていうのは色んな街で、色んな場所で誰かをインスパイアしていて・・・どんどん誰かのイマジネーションをアンプリファイして伝わっていくんだろうと思った。
伝説が加速するってやつだ＼＼\\٩( 'ω' )و //／／

そしてその手の伝説、伝承に共通しているのは死の影であり、ある種の生理的なカタルシスである。

そして生命の本質とは形質の再生産つまりコピーであり、それはDNAの二重螺旋構造に資する。
生命というのはコピーそのものなのだ＼＼\\٩( 'ω' )و //／／
伝説というのが伝説として伝わる事・・・伝説に生命を与える原動力はコピーである。
鈴木光司さんのリングの貞子がビデオテープの複製を強いたのは、それが生命の本質だからである＼＼\\٩( 'ω' )و //／／

ルドルフ・シェーンハイマーのいうところの動的平衡だ！