ルーマニアの秘境〜マラムレシュ地方

ルーマニアは２度ばかり行ったことがあります。
知人がブカレストに赴任していたからですが、ブカレストはヨーロッパの首都にしてはこれっといった見どころがあるわけではありません。
ルーマニアの魅力は地方にこそあるといえます。
ルーマニアをひとことでいえば貧しいヨーロッパ。
こう言い切ってしまうと見もふたもないのですが、実際、職を求めて人々がどんどん国外へと向かっています。
優秀な人材からいなくなってしまうので、大工さんのレベルも落ちたと向こうでビジネスをしている在留日本人がなげいていました。
そのルーマニアでも貧しいとされるのが、最北部のマラムレシュ地方です。
マラムレシュ地方ではルーマニアの伝統的な暮らしが今も色濃く残ってます。
木造建造物に見るべきものが多く、この地方の木造教会は世界遺産にも登録されています。
貧しいといっても陰惨なイメージは微塵もなく、緑の牧場に花が咲き乱れる桃源郷のような場所です。
もっとも訪れたのが９月という季節だったこともあるので、長く厳しい冬にこの地域を旅したら、印象も違ってくることでしょう。