mixiユーザー(id:28703480)

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2017年12月04日07:19

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メロウな二人

日々の雑感である。

大きく言えばTPOについてという事になるんだろう・・・

最近、ちょっと知り合いの依頼でとある温泉宿のプロデュース的な事（？）をやっている

まあ、リノベーションである。

何人かの専門家のような人達が集まってあれこれと自分の専門分野の知見を持ち寄り、ああでもない、こうでもないと・・・

空間プロデュースとか照明プロデュースとか胡散臭いなあとか思っていたのだが、実際胡散臭い

そもそもプロデューサーとかコーディネーターという横文字が胡散臭いし、実際に自分が作った成果物としての作品を作るわけでもないし|(￣3￣)|・・・ただ並べてるだけじゃねーのか|(￣3￣)|？

もっとも僕もそもそも食事の演出とかを頼まれていて、そのうち紙を使った空間演出とかをやるようになって・・・そのうちインテリア全般についてあーだ、こーだいうようになって、空間の人ももっと緊張感のある紙素材を活かしたものを作って欲しいとか・・・そもそもそれぞれの立ち位置もよくわからん。それぞれがお互い干渉しあう。
集められた全員胡散臭い。

要はそういう事が好きな好事家集団である|(￣3￣)|

成る程、それらを集約し整理するコーディネーター、プロデューサーという仕事が必要だという事はよくわかった。

そもそも「癒しの空間」を作るというのに大の大人が喧々諤々とやって、時には口論になり全く癒されてないのだから面白いのだ。

ただそんな中でも一つの結論として、癒しの空間を作るという仕事は決して癒されない事・・・そしてホスピタリティというのは、その裏方の緊張感を見せない事。不快感の排除とはとても深いという事に気付いた。

例えばこんなポスターがある。これはボランティアセンターに貼ってあるものである。とてもいいスナップ写真で気に入っているが・・・これがロビーに貼ってあったらどうだろう？人によってはきっと不快感を感じるだろう・・・
笑顔→和み、それを逆手に取るようなエッジの利かせ方はアートでは常套手段なのだが、この場合は似つかわしくない。

要はTPOなのだ。

あるべき場所にあるべきものを、あるべき時つまりタイムリーに配置するというのが、空間プロデュースという事らしい。
そんな中、若い頃好きだったレコードジャケットを想い出した。

吉川晃司さんのラ・ビアン・ローズである。
その当時は陳腐で気障な表現だなあ・・・と思っていたのだが、今見るととても新鮮である。最も当時、８０年代というのはやたらと脚の長い椅子に座り、効いているんだか効いてないんだかわからない天井吊りの扇風機がかき混ぜる空調の中、TVモニターから垂れ流されるMTVをBGVとして眺めながら「エメラルドのカクテルに消える光の泡」よろしくさっぱり癒されない人工的なカクテルを飲み、肩パットのバリバリ効いたデザイナー・スーツを着込み、アーバンコロニアルな空間でさっぱりと上達しないビリヤードやダーツをやって過ごしていたのだ(￣ー￣)・・・
それが癒しだったのか・・・

時代が変わったのだ。