mixiユーザー(id:28703480)
2017年11月17日07:13
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見張り塔からずっと
秋田から奥羽本線を新潟方面へ
日本海沿いを南下すると・・・
象潟という町につく
大きな町ではないのだが・・・
大きな山がある。
山の名を鳥海山という。
秋田と山形に跨り・・・なだらかな稜線の裾野は日本海へ溶けている。
この地域は１９世紀の初頭に鳥海山の噴火で隆起した。
それ以前は海に沢山の孤島が散らばった松島のような風景だったらしい。或いは瀬戸内の島々のようなと言った方がわかりやすいか？
今から僅か（僅かなのか遠い昔かはよくわからない）２００年前は全く違う風景だったのだ。
アメリカ建国が1776年だったと思うので、それより後、200年とはだいたいそれくらいの年月だ。
今では全国区となった池田修三さんの町でもある。
池田修三さんが全国区になったのはここ数年の事で・・・
「小さな町の宝物」とよばれるように地元にとても愛された版画家だ。
以前は結婚式の引き出物とかに使われていたらしい・・・
僅か数年で評価軸が変わり・・・今では値段が上がりオリジナルなんかは高くて手が出ない。
さて鳥海山だ。
鳥海山はまだ生きている。
またいつ噴火するとも限らない・・・
鳥海山を見守る人がいる。
毎日、毎日・・・
誰かに頼まれたわけでもない。
毎日、毎日・・・
シュレディンガーの猫という思考実験がある。
量子物理学の矛盾を指摘したような内容だったとは記憶してるが、あまり詳しくは覚えていない。
ある条件の元で、一定の時間ののち箱の中の猫が生きている確立が半々ならば、猫は生きてる状態と死んでる状態の両方で存在しなければならない・・・といった全く愛猫家にとっては不愉快な内容だった気がする。
科学的には全く根拠がないのだが・・・何となく気にする人がいるうちは大丈夫な気がする。
気にする人がいるうちはその「系」は大丈夫。
世界は大丈夫だという気がする。
或いはもっというと世界というのは常に滅びかけていて、それを食い止め続けている状態なのではないか？という気もする。
大自然に抱かれたとか・・・故郷の郷土に見守られたとか・・・
果たしてそうなのか？
放っておくと熱は散らばり、エントロピーは増大する。
それが自然ではないのか？
来る日も来る日も、ただ眺めている・・・
見張り塔からずっと・・・
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