mixiユーザー(id:28703480)

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2017年09月30日09:14

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インナー・ビジョンズ

きっかけは石巻アート・フェスで見たこの作品である。

この作品は身体の部分の縞は地層の堆積であり、角が木々の見立てである。
つまり牡鹿半島の風景の見立てになっているのだ。
その発想力にも驚かされたけど、もっと驚いたのが鹿そのものである

つまり、鹿の体色も鹿の角も自然の擬態となっているという事だ。

擬態、カモフラージュ・・・つまりビジュアルイメージを身体的特徴に変換するシステムが凄いと思うのだ。
そこには変異と適者生存のフィネルがあるとしても・・・そのメカニズムは凄い。

例えば今年はこんな服が流行るから、ワードローブで対応しようとか・・・そういう一時しのぎならわかるけど・・・

角が流行っているから角を生やそうぜ！！

空を飛びたいから羽根を生やすぜ(￣▽￣)☆彡🕊

とかは難しい・・・というか不可能である。

先日の事、駅から行けるところまで盲人用のブロックを辿り歩いた。

これは素晴らしい経験だった。
確実に人間というか僕はビジュアルというものに軸足を置いて、世界を認識しているな、と思い知った。
また、同時にそこにはまた違う世界観があると知った。
これは決して障碍者の方に対する冒とくではない。
例えば、僕は注意欠陥障害や脅迫神経症・・・或いは身体的には軽い色盲がある。
それでもキッチリ絵は描ける。

これはどういう事か？というと・・・僕の中で見えない色を概念として数値化？いや相対化（例えば僕が見えないカーキはアイボリーにオリーブグリーンを合わせた感じ）しそれを脳内で変換しているからだ。いわゆるモアレ、偽色である。詳しい原理はわからないが・・・そうやって鹿の角のように体得してきたのではないだろうか？

説明は難しいのだが、実際には見えないカーキという色を僕は概念として知覚し、それを表現出来る。

とにかく、眼を閉じるとそこに在るのは闇ではなくて、新しい知覚の世界だ。

被災ガラスが光る天使の轍・・・

それを擬態し、作品に籠める。

夜、照らし出される生命のビブラート

真似るという事。
形質を、性質を辿る。
輪郭をなぞる。

ガレキの溝を辿る・・・

僕の瓦礫作品は被災地の見立てであり、縮図でもあり・・・もっとカッコよく言っちゃえば、被災地に対峙してアレコレと考え、悩み格闘した僕の魂の蒸留物だ。

新しいスナップを模索する・・・

漫画に擬えて、記号に擬えてスナップする。

実際にある風景を因数分解し、記号化し概念として言語化・・・漫画のようにビジュアライズする。

子供→鳩

子供の笑顔が鳩（平和の象徴）になる。

あまりまとまりがよくないけど、子供のような好奇心というのはいつまでも持ち続けていたい。