「三島由紀夫が復活する」小室直樹

今読んできた
ファミレスでポテト食いながらw
ドリンクでも取りに行くベーかとか思って席を立ったんだけど
帰ってきておれの席に置いてある表紙を見てギョッとした
これじゃ　おれがなんかハードゲイ小説かなんか読んでるみたいじゃないかw
今度席を立つときは裏表紙にしようと思った

三島の思想を仏教思想から解釈するという
小室先生のお得意の手法の本だ
おれは三島は徹底して西洋知の人だと思っているので
仏教の阿頼耶識だなんだと言われても　うーんとうなってしまうのだが
一番最後の
「武士道をもって軍国主義を克服」という一項でなるほどと思ってしまった
この人はやっぱりギリシャの都市国家が理想なんだ
そして　日本は世界と（西洋と）対峙し
そこから止揚するしかないんだというあたりは
まさに近代西洋が東洋と出会い　それを機に発展したように
その同じ道筋を我々は通らなければならないというわけだ
つーかそれはヘーゲルでニーチェで
もっと言えば　やっぱり「反天皇」なんだろう

ここでいう「反天皇」とは
天皇制に反対するとかそういう意味ではない
日本人が感覚として持っている
万世一系の天皇のありがたさを否定し
近代との相克の中に生まれる一つの宗教としての天皇を我々が持つという思想だ

だからあえて阿頼耶識なんだろうとおれは思う
あくまでもそれは東洋のものでなくてはならなかった
それこそ三島が
この島に伝わる文化伝統を延命する策だったのだろうと改めて思った

本当に食えない男だw