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2017年06月02日06:13
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火の鳥
マハビシュヌ・オーケストラの火の鳥である。
子供の頃、このバンドのジョン・マクラフリンという人に憧れた
散々、聞きこんで耳コピーをしようと努力したんだけどさっぱり歯が立たなかった・・・
聴いてるうちにだんだん・・・だって俺そんなに指長くねーし(￣３￣)
そんな変なフレーズ弾きてーとも思わねーし(￣３￣)
９/８拍子なんてそもそも社会に出て何の役に立つっていうんだ(￣３￣)？
とマクラフリンの超絶技巧に魅せられたくせに、あまりにも超絶過ぎて言いがかりに近い感情をもっていた。
ちょっとマニアックな話で恐縮であるが、アルカトラズというバンドがいて・・・そこにイングウエイ・マルムスティーンという物凄い速弾きのギタリストがいた。
そのイングウエイが抜けて・・・次に入ったのがスティーブ・ヴァイというギタリストだった。
この人がまた曲者ギタリストでフランク・ザッパという鬼才の門下生なんだけど・・・
この人がイングウエイのあとどういうプレイをするんだろう？と思ってたら、なんとイングウエイのフレーズをそのまんまトレースして弾いたので、びっくりした！！
勿論、ちゃんと弦を抑えてピッキングするという本来の弾き方ではなくて、ハンマリング・オンやプリング・オフ・・・あるいはライトハンドなんていう特殊な技巧を使ってはいるが、それでも音符は完全に再現していた。
そういえばフランク・ザッパという人は楽典に必要な事以外はするな！とよく言っていたので・・・ヴァイはイングウエイのギターフレーズがその楽曲には必須なんだと思ったのだろう・・・
まあ・・・当のフランク・ザッパは当時人気のボビー・ブラウンを小馬鹿にした歌であるとか「ハエハエ・カカカ・ザッパッパ」とかよくわかんないアルバムを出していたんだが(￣ー￣)
さらにマニアックに脱線してしまうが、このアルカトラズのボーカルはグラハム・ボネットである。
このグラハムはレインボーというハードロックバンドで、リーゼントスタイルを貫いた強者だ。
巨匠リッチーに髪を伸ばせ
と怒られながらだ(￣ー￣)
髪の毛が長いと許されないの
なんて戦争を知らない子供達の歌詞では歌われていたが、ハードロックの世界では全く逆なのだ(￣ー￣)
ちょっと話はそれるのだが、うちの近所に障碍者カフェがあって・・・僕はそこのカレーが大好きで通っている。
あまりに美味いのである時、その味の秘密を知りたくなって厨房を覗かせて頂いたことがある。
そこで僕はなるほど！！と唸った。
その味の秘密とは完全なレシピの再現である。
例えば、玉ねぎ○○ｇ、みじん切りの大きさは一片△ｍｍ、炒め時間××分・・・といった具合で、毎日定量の材料を仕入れ、毎日定量を作るというものだった。
これは健常者の飲食店では出来ないメニューである（経営という視点、特にゴーイング・コンサーンという視点から）。
さて。ここからが本題である。
今週末に仙台では「とっておきの音楽祭」というのがある。
これは障害者と健常者が一緒に音楽を奏でるというイベントで・・・仙台で１０年近く続いている。
僕は毎年、このイベントの度に「差別」「区別」「分別」と色んなことを考える。
イベント自体はとても楽しい。
何しろ音楽だからね
震災以降、震災以前・・・
被災地とそうでない場所・・・
健常者と障碍者・・・
荒浜の震災遺構はそういう事を考えるのには凄くいい場所だ。
静かだし・・・当時の様子も残っているし・・・ああ、あの時みんなが手を振っていた屋上がここか！！とか臨場感もある。
そして何より素晴らしいのは建物に往時の傷跡を残しながらも、キッチリとエレベーターを備えている完全バリアフリーなのだ
ここに僕はスティーブ・ヴァイのアルカトラズでのプレイを感じたのだ。
そして、ザッパの哲学を感じた(￣ー￣)
大切なのは楽曲だ。
総体としての社会といいかえる事が出来るかもしれない。
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