往年のミュージカル映画を思わせるような作品…と聞いて、これは行かねばと。
映画を見るなら水曜日。1日と水曜日が重なっているので、どのみち割引だしこの際休みを取って見に行こう!と思い立ちました。代休余ってるし、決算も終わって一息ついてるし。
でも前は1000円だったのに、いつのまにか1100円になってるんですね。
最初から渋滞する高速でフラッシュモブのように歌い踊る場面にわくわく。
とにかく「いきなり」歌ったり踊ったり…ミュージカルは歌い踊るもんです。「自然に」歌になるとか、そんなことに気を遣わなくてよろしい、とばかりに歌う、踊る。バックステージもの、というのも昔のミュージカル映画に多い設定です。
そういえば、MGMのミュージカル映画の全盛期は1940〜50年代ですが、映画オリジナルミュージカルと言うのは近年めっきり作られなくなりましたね。ミュージカル映画と言えばブロードウェイでヒットしたものの映画化が時々あるぐらい。
それで、MGM全盛期にリアルタイムでミュージカル映画を見ていた人たちの感覚はこんなふうだったのかなと思ったりしました。といいますのは、私がいくら当時の映画を見てワクワクしても、それはあくまでも過去のアメリカです。流行や風俗も変わっています。でも「ラ・ラ・ランド」はまさしく今のハリウッドはこんな感じなのかな、と思わせてくれます。ヒロインが乗ってる車はプリウスですし。リアルタイムのアメリカを、非現実的な歌いまくり踊りまくりで見る…という不思議な感覚。
ヒロインは女優を目指しながらカフェで働き、オーディションに行っては落ちる、を繰り返しています。
ヒーローはジャズピアニストで、自分の弾きたい曲より雇い主の要望に沿った演奏をするのにジレンマを感じ、いつか自分の店を持って自分が好きなジャズを演奏したいと思っていますが資金は無し。
そんな二人が出会います。
夜景を見ながらタップシューズに履き替えて踊るシーンはまさしく昔のMGM映画かフレッド・アステアトジンジャー・ロジャース。長回しワンカット、ダンスシーンはこうでなくては!
空中のダンスとか、場面作りも面白い工夫があります。
後半はナンバーが少なくなっていきます。
でも最後の方は「巴里のアメリカ人」のような作り物セットの中で踊ったりする場面もあります。
ラストは…え?という感じで、でもちょっと切ないかな。
昔のミュージカル映画のようにハッピーエンド、やったー!という盛り上がりにはなりませんでした。これが現代の表現と言うものでしょうか。
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