mixiユーザー(id:28703480)
2016年12月17日08:01
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ディヴァイン・インターベンション
マシュー・スウィートという人の９０年代の名曲である。
このマシュー君は非常に個性的な人で腕にラムちゃんの入れ墨なんかをして、アメリカのヲタクなのであるが、その音楽もまた非常に変わっていて、アニメヲタク=初音サウンドにならず、７０年代のいわゆるパワー・ポップのような美しいメロディをロックの荒々しさで表現したもので・・・ロバート・クワインというニューヨークの伝説のヤサグレ・ササクレギターを使うあたりが・・・思わず渋い！！と唸らせるのだが・・・そう、この人はロックヲタクでもあるのだ
つまりアニメ・ヲタクは初音を好むという等式が成り立たず、アニメに造詣も深いが古いロックにも精通してます・・・みたいな人で非常に共感を持っている
さて・・・曲名のインターベンションとは何だろう？
イノベーション（革新）、インベンション（発明）みたいな言葉はよくビジネス用語として使われ、それらはしばしば混同されるんだけど・・・
例えば、今年亡くなったボウイやプリンスなんかはよくポップ・ミュージックのイノベーター(革新者)な言い方をされる。
インターべンションとは直訳すると「介入」すること・・・或いは「介在」・・・時に「干渉」或いは「調停」なんて日本語が充てられる。
なんとなく・・・ガラス作品を作るようになってから・・・光や色彩・・・或いは影・・・お互いの干渉や介在を意識するようになった。
あるいは、空気、水・・・その他諸々・・・今迄は背景に気を取られていたが、表現対象の前景と自分との間にあるモノが気になりだした。
左側が作品「アンネ」、右が「クリスタル・ナハト」
合わせて・・・
「クリスタル・アンネ」
僕の作品はオフィス・ゴミの裏面にスケッチをおこし・・・カッターで切り絵を切るところから始まる。
それはスプレーで素材にステンシルされる・・・実はこの手法は自分でもインベンションまではいかないが、イノベーションなのではないか？とか思っているんだけど・・・フォロワーが殆どでないので、きっと個人技能に終わるのかもしれない
それは作品「シンデレラ」となる・・・
それとは別に「オール・トゥモローズ・パーティ」という作品を作り・・・
合わせると・・・「オール・トゥモローズ・シンデレラ」となる・・・
ガラス作品に懐中電灯の光を「介在」して壁に映すと・・・
恰も古い幻灯機のような像を結ぶ・・・
悲しみや美しさ・・・様々な要素が介在する事で作品は深くなる。
作品「M」
宮城県の形・・・プリンセス・プリンセスの名曲・・・
もとの切り絵作品はもう６年も前の作品だ・・・
切り絵は写真のネガと一緒・・・
強いネガは強いポジになるのだ
ガラス作品「マザー」を懐中電灯で照らす・・・
ぼうっと像が壁に映る。
これは以前ガラスにスプレーで作り、平坦で失敗かなぁ？と思っていたものなのだが・・・
失敗は発明（インベンション）の母（マザー）なんて言われるが・・・僕の切り絵ステンシルは結構画期的なイノベーションなんではないか？なんてちょっと自己満足(マスターベイション)にも陥入りそうになるが
まあ・・・僕がやってる事なんてただ廃棄物に絵を描いたり細工しているだけだからね
所謂、インターベンションかな？
モノが生産され、消費され、廃棄される一連のサイクルにちょっと介在してバイパスを作ってるだけだ。
そんな意味を込めて・・・とある同業者に表敬訪問してきた。
ただ、ガレキや廃棄物は「生活の形見」という見立てはイノベーションではないか？と思っている。
僕はそこに拘りや誇りを持っている。
そしてそれは廃棄物処理業者も同じ、誇りを持って仕事をしている。
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