mixiユーザー(id:28703480)

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2016年12月10日06:19

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痛快ウキウキ通り

ちょっとだけ写真に対する私見を述べたい。

写真というものには基本的に優劣はない。

ただし、表現としての写真（例えばそれは写真展をやったり、ポートフォリオを人に見せたりするのであればやはりそこには何らかの評価軸のようなものは出てくる。）
それはそれを鑑賞する人間の価値観にゆだねられるし、不変ではなく相対評価だと思う。

例えば自分自身の撮った写真でも見返せばそのたびに感想は違うはずだし、いくら巨匠が撮ったオリジナルプリントであったとしても鑑賞者もいなくて、道に転がっていればただの紙屑・・・一般廃棄物である。

この紙屑、いわゆる廃棄物の生活の形見という側面にフォーカスしているのが自分のガレキアートであり、そこについては思うところがある・・・まあ割愛する

表現としての写真は鑑賞者がいてこそ価値がある。

ここからは私見であるけど・・・写真の質(画質というより絵質のようなもの？)は、あまり道具の優劣に依存しない。
これはちょっと説明が難しいのであるが・・・例えばベルサイユ宮殿に住もうが、武蔵小杉のアパートに暮らそうが「生活」は生活というか・・・ジョエル・ロブションで食事をしようが、赤提灯で一献やっても食事は食事というか・・・まあ、簡単に言えばそれぞれの良さがあるというか・・・比較してもしょうがないし・・・あまり意味がないと思う。
ただしなんといったらいいのかなあ？その道具に「見合う」というか・・・その素性を活かすというか・・・その努力が例えば生活を輝かせ・・・食事を楽しくさせるのではないか？とは思う。

ペンタックスのQで街をスナップする。

これは震災の時からずっと使ってる・・・１/２.３という今はどんどんセンサーが大型化して行ってるから最近は貴重なセンサーになりつつある。

ニコンのフラッグシップで被災地を撮る。

これはもっと古くて１５年も前のデジカメだけど・・・センサーはAPS-C今の基準でもかなりデカい。

当時はフラッグシップでも今ならミドルクラスのセンサーサイズであり、画素はもう1/5くらいだけどまだまだ十分だと思う。

同じ自分のスナップではあるが・・・通勤途中でチャカチャカやってるのと・・・わざわざ重いカメラ担いで撮りに行くのではやっぱり「心の在り方」というか・・・ちょっと違っている

実は生活圏としての街と被災地は地続きで、震災前はシームレスな街だったというパラドクスもそこにはある。

てな具合に今年もずっと写真を撮り続けてきたが・・・
やはり超えられなかった（あくまでも私見である）コシバチョフ氏の一枚・・・

これはプリントをスマフォで撮ってちょっと自分の好みに弄ったものなので
オリジナルプリントじゃないけどね・・・
まあ、ヲタクの二次制作のようなものだ。

勘違いしないで欲しいのはこれは被写体の優劣ではない。

最近やたらカバーされるオザケンくんだが・・・彼の「痛快ウキウキ通り」という歌の歌詞が凄く好きである

喜びを他の誰かとわかり合う
それだけがこの世の中を熱くする
唾を吐き、誓いたい
それに見合う僕でありたい

喜びを他の誰かとわかり合う・・・そう、写真とはコミニュケーションの媒介だとも思う。

だから高級なカメラや高価なレンズの自慢されても、まあいいなあとは思うけど・・・やっぱ、僕はふーん(￣ー￣)って思ってしまう。まあ、頭では新しい道具を買った喜びはわかりつつも、やはりそれを自分の喜びとして感じる事は出来ない(￣ー￣)

南相馬・・・野馬追・・・原発の警戒区域・・・わざわざ休暇をとってガソリン代を使い・・・非常にデリケートな部分をイキイキと切り撮ったコシバチョフ氏のポートフォリオは本当に素晴らしい

勿論、そんな事は副次的な事であり、作品が良くなければ徒労であるという価値観もあっていいと思う。

だけど、それでも原発の警戒区域をきっちりと撮った写真はそんなにないし(殆ど皆無である。何故ならそこは基本的に元住人が限られた時間、一時帰宅時にしか立ち入れないからだ。)それを可能とするにはやはり氏のコミニュケーション能力もあるし、信頼を得る人間力のようなものも写真に力を与えてると僕は感じる。

変に媚びる訳でもなく、気を衒う訳でもない。

まさに「痛快ウキウキ福島浜通り」だ

そう痛快ウキウキ浜通りはやっと常磐線が繋がって来ている。

僕はそれに見合う写真を撮りたいなあ～と誓う(￣ー￣)