mixiユーザー(id:1940449)

2016年08月24日21:03

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再度 ミヤテツについて

宮崎哲哉はこの問題について
どうコメントしているのだろう
よくわからない課題に突き当たったとき
おれは調べてみることがある
宗教関係や経済学関係などについてが多いかな

文語体で怒るという芸で論壇に登場して以来
この宮崎哲哉という人が気に入っている
この人の特徴は
良くも悪くもブレない価値観と
その論理にある
彼のその特徴はどこからきているのか

それは基本的な論旨を
自分の頭で作り出さないというところにある

それは評論家としては実に誠実な態度で
バカ正直すぎるぐらいに禁欲的な姿勢だ
これはもっと賞賛されていい

人間 ある程度の知識が溜まれば
いつも読んでいる思索家のように
自分なりきの思想哲学を提出してみたくなるもんだ
なんかこーいつかは自分の思想をもってして
一国一城の主となり
そこに集う者たちの主として
せめて道場主くらいにはw
みたいに思ったとしてもおかしくはない

彼はそういう欲求を断固として拒否し
自分が書き記す人前に話すすべてに
出典があると宣言し
自前の思想や 新たな解釈ではないと宣言している
彼の口をついてでる言葉は
先人の思想であり
その世界の戦場でプルーフされた「枯れた技術」だ
そういう意味では
彼の言葉に大きな間違いは少なく
また ある意味つまらないw
しかし それでいいのだとと
野望も大きかったろう二十代からその姿勢を貫くというのは誰にでもできることではない

まー要するに
彼の言ってることがおかしいと思ったら
その自分の考えが
過去に間違った解釈であると評価された経緯の中にあるということで
探せばどこかにその道筋は残っている

全く異なるアプローチを使えば
違うものにもたどり着けるだろうが
おれを含めて一般大衆には
そういう特殊なアプローチはかなり危険な道になるだろう

東大の先生で池辺という建築家がいて
戦後の住宅設計をリードした一人だ
その先生は教室で
学生が少しでもアーティスト的な発言をすると火がついたように怒ったという話だ
また
敬愛する山本夏彦も
芸術家の真似をするな職人の真似をしろ
と常々語っていた

それは単に
若き自己実現に対する欲求を諫めるだけの言葉ではなく
美意識に関する強い主張だとおれは思っている

不器用で華々しくもなくとも
分際を知った行動をすべし
そういう美意識がそこにはたしかにある

そういった意味で
評論家としての宮崎の言をおれは信頼してる
同い年でもあり
その時代の空気を吸った一人として
あの短足の見栄えのしない異能の人が
今後も活躍してくれることを願っている
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