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2015年07月25日12:57

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韻踏詩『君の行く道と君の知らない街』

荷造りは済んだ 二DKの我が家

いまやスッキリ 家の中 紫煙の残り香

望めば もう一部屋望めたけどさ

もういいやで決めた駅近

徒歩二十分 築12年の平屋

家賃は6万 思い出もたくさん

残して旅立つのさ この借家

いつまでも変わらぬ物などなく

いつまでも変わらぬ者は泣く

時期が来た。 君が去った 今がその時なんだ。

追憶は強く 積もる記憶 と楽しき 記録

ここに残して 遠くへ心に載せて

いまから旅立つ 知らない街へと出発



見慣れた街並が離れる

今更の明日を見に走る

見慣れた街並みは消える

君が愛した街から去る

今は見えない 君の行く道

君は知らない 俺の行く街



乗り降り駅は遠い でもコンビニは近い

いらないものばかり買い込むので

くだらないことばかり思いだす俺

新居はマンション 見つけた3DK

簡素なダンジョンに見えて殺風景

色の禿げた外壁と同じ

色褪せた毎日と同義

戻れぬあの日々 街並み

ダメな日々 でも少しずつ 上げる 意思

生きていく意味 癒えていく傷

縺れた足並み もいずれ消える痛み

いつまでも止まれない

違えた道 離れた君 にただエール送る日々

そして新しき街並みを歩き 身を翻し

生きていく 新たな見慣れた街で



見慣れぬ街並に慣れる

今からの明日を見据え歩く

見慣れた街並みは消える

君と愛した街は思い出になる

今は知らない 君の行く道

君も知らない 俺の住む街


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