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2013年01月04日00:27

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スペイン旅行記(20)グラナダ(6)

アルハンブラ観光を終えてホテルに向かいます。
翌日はゼネストの日ですが、夜中の0時からデモを始めるらしいという情報が。
また、翌日バルセロナ行きの飛行機は、旅行社からの連絡で一応予約が取れているということなので飛ぶだろうという見込み。

ホテルはきれいで新しい感じです。ロビーにはガラスケースに陶器が飾ってあったり、イスラム風の装飾があったり。でも客室はシャープでモノトーンのデザインホテル。ベッドの正面の壁が鏡張りだったりするし…。
至れり尽くせりのパックツアーだけあって、毎回チェックインのたびに添乗員さんがお部屋チェックに来ます。備品はそろっているか、バスルームはお湯がちゃんと出るかなど見てくれます。この時、ベッドサイドの電気がつきませんでした。それもシーソースイッチがうまく動かないのです。そのスイッチがまた部屋のデザインに合わせて黒くて大きいスイッチ。電球が切れているだけなら交換すればいいですが、スイッチが不具合だと修理することになるかもしれませんし、すぐには直らないかもしれません。ということで、添乗員さんが自分の部屋とチェンジしますと言ってくれました。ということで部屋を移動。スイッチ一つの不具合で部屋チェンジって、本当に至れり尽くせり。

この日は夜にフラメンコツアーに行きます。食事も出ますが、タパス(小皿料理)なので量は期待しないでくださいとのこと。ずっと乗ってきた観光バスではなく小型のバスが来ました。そして今度は若い日本人男性が案内してくれます。グラナダでフラメンコを習っているそうです。フラメンコでは手拍子をしますが、一緒に手をたたかないでくださいと言われました。リズムが狂うそうです。また、写真はいいですがフラッシュは禁止。
フランメンコを踊るお店のことを「タブラオ」といいます。アルバイシン地区にあるタブラオへ行きました。途中でバスを降り、白い壁の家が並ぶ細い道を歩いて行きます。客席はかまぼこ型の天井に白い壁で細長くて、その延長にある舞台もとても小さいです。細長い客席に細長いテーブルが長く伸びています。私たちは客席の後方の高くなったところの席でした。前の方は空いていますが、ここの方が見やすいそうです。最初はとりあえず料理がいくつか出てきました。入口に近い方から拍子を取る音や声が聞こえてきます。「練習してるのかな〜?」
料理を食べていたら、前方の客席に団体さんが入ってきました。どうも中国人ぽいです。「あちゃー」と思いましたが、コルドバのレストランの中国人みたいにうるさくありません。話している中国語を聞きますと、きれいな普通話をしゃべっている人もいますが、強い訛りの人もいます。一体どこから来たのかと思います。
そのうち踊り手や演奏者が客席の後ろから入ってきて舞台に上がりました。

フラメンコは踊りだけではなく、ギターの伴奏とカンテ(歌)も重要です。狭い舞台にぐるりとギター弾きと歌い手と、それから四角い箱に座って、箱をたたいてリズムを取る人。踊り手は3人の女性で、交互に踊ったり一緒に踊ったりします。踊らないときは舞台の壁際に座っています。ずいぶんせせこましい空間で、ここで激しく靴を床に打ち付け(サパテアードといいます)、少ない移動で激しく踊ります。いわゆる「フラメンコ」と言うとイメージする段々の華やかなスカートではなくもっとシンプルな衣装です。ギター以外の人は手拍子。音楽と一体化して激しく打ち付けます。確かにこの手拍子はシロウトはまねできません。

しかし、前方の中国人はフラッシュをたいて写真を撮っています。なんでー。中国人にしては静かだと思ったら…。

踊り手が何度か交代しながら、踊りは続きました。中には手首にカスタネットをつけて踊ることもありました。歌も踊りも魂の叫びを表現しているような感じです。歌の内容がわかったらもっと興味深いんですけれど。ミ・コラソン(私の心)とかいう言葉が聞き取れたような気がしましたが…。土俗的な雰囲気で、本来のフラメンコとはこういうものかと思いました。
そして、最後に四角い箱に座っていた男性が立ち上がりました。今まで拍子取り要員だと思っていたら、その人が踊り始めました。踊りが進むにつれ、すごい迫力で靴で床を打ち付け、身体を動かし、見事にラストを飾りました。

そうしてショーは終わり、出演者は退場していきました。
観客もタブラオから出て行きます。
私たちが出て行くと、中国人の一行も集合中。引率らしき人が少し離れて一人で立っていたので、中国語で声をかけてみました。どこから来たか聞いてみたのですが、答えはシンガポールでした。なるほど、シンガポールは華人が多いですし、出身地がバラバラで方言もバラバラでもおかしくありません。向こうもこっちが日本人だということは見当がついたらしく、「東京から?」と聞くので「大阪です」と答えました。

さて、これから展望台へ行きます。
ガイドのおにいさんについてアルバイシン地区を歩いて行きます。白い壁にタイル飾りの家があったり、小さな広場に出たり、夜とはいえこういったヨーロッパの古い街を歩くのは楽しいです。ツアーじゃなかったらこんなところを夜に歩いたりできないですね。さらに、アルハンブラ宮殿からグラナダの街を見てアルバイシン地区を見ていたので、そこを歩いているんだー、と思えて、アルハンブラ観光が先になって良かったと思いました。もとのスケジュールなら翌日の朝のはずでしたから。

アルバイシン地区はグラナダの古い部分ですが、その中で樹木や花や果物が栽培されている庭を持つ邸宅があります。イスラムの庭園からきているそうで、こういった邸宅を「カルメン」といいます。ガイドさんがカルメンの説明をしてくれて、いくつか「ここがカルメンです」と教えてくれました。
そうして進んでいくと、広場のような所に出て視界が開けました。
グラナダの夜景が見えます。左手にはアルハンブラがライトアップされています。きれいー。
カメラを石垣に固定して夜景モードで撮ってみたのですがうまく撮れませんでした。

ホテルに戻りますと翌朝の注意。
夜中にデモが始まりますが、まさかそんな時間に出歩く人はいないだろうからいいとして、ホテルの従業員もストライキをします。翌日は荷物は集めてもらえないので自力で持って降りてきてください、とのこと。さらに、ヘタに観光バスを止めて待っていると「仕事をしているのか」ととがめられそうなので、バスは時間ぎりぎりに来ます、すぐに乗ってすぐに出発します、ということです。
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