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2012年12月27日01:15

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スペイン旅行記(16)グラナダ(2)

いよいよアルハンブラ宮殿です。
外の壁際に沿って、ガイドさんについていきます。木や草がずいぶん茂っています。昔は城壁の外は何も植えられていなかったそうです。木や草の影に敵が潜んでいたらいけないので、すべて見渡せるようになっていたのです。ですからここが観光地になってから木が植えられたのです。
進んでいきますと、「裁きの門」が見えてきました。(写真)

上部に手のひらの絵が描いてあり、その下に鍵の絵が描いてあります。絵の意味は諸説ありますが、手は五本指がイスラムの五つの務めを表しているといわれます。ガイドさんが五つの務めを教えてくれます。実際にムスリムの知り合いがいるらしく、礼拝の説明がリアル。礼拝の前には体を清めなくてはいけません。手も足も洗います。もし誰かが訪ねてきて握手でもしたら、もう一度清めるところからやり直し。…ということで、礼拝中の人を訊ねたら、布をはおってその布に手をかぶせた状態で握手をしてきたとか。それで「やり直し」を防ぐということです。
断食も大変ですよー、イスラム暦は太陽暦とずれていくので、真夏は特につらいですよー。

さて、いつかこの手がのびて鍵をつかんだらアルハンブラは崩壊する、という伝説があるということです。しかし今はその間にマリア像が作られています。
門を入りますと壁です。侵入者をまどわせるため、通路があっちへ曲がったりこっちへ曲がったりしているのです。日本のお城でもそういうしかけがありますね。
曲がった通路を抜けると広い所に出ます。そこでまず目に付くのは四角い大きな無骨な建物。悪名高いカール5世宮殿です。カール5世はハプスブルク家から来た王様で、スペインに来たときは「余はおなかがすいたぞよ」というスペイン語しか言えなかったといいます。そしてアルハンブラにやって来て、ここにこんな宮殿を建ててね、あとはヨロシク、と言って去って行ったそうな。そしてできたのが、アルハンブラには不似合いなルネサンス風の質実剛健な無骨な建物。結局建物が完成しても本人は来なかったとか…。
中は円形の回廊にアリーナがあります。なんのために作った宮殿かよくわかりません。今はオペラの公演などが行われているそうです。

ここで突然ヒゲづらのおじさんが現れて、ガイドさんに抱きつきました。「ビン・ラディンです〜。でもテロリストじゃなくてエロリスト〜」…これがおまけの「スペイン人ガイド」だったのです。ガイドさんとのやりとりはまるで漫才のようです。本名は…忘れました…「ビン・ラディン」が強烈で。

さて、このあたりまでは無料で誰でも入れるところです。ここから有料区域に入って行きます。通路があって、チケット売り場と改札口。人がたくさん並んでいるので行列して入れるのを待ちます。有名な見どころは意外と小さいそうです。
そうして最初に入ったのはメスアール宮です。小さい部屋ですが、天井の木組みの装飾がとても精緻です。壁の下半分には彩色の装飾タイル。
その奥には長方形の小さい部屋があります。祈祷室です、壁一面に浮彫の装飾。この部屋は他の部屋に対して斜めになっています。端の方の壁にミフラーブがついていますが、この方向を合わせるためです。
(写真はミフラーブ。斜めからしか撮れず…)
アラビア文字の装飾はたいてい「アッラーこそ勝利者なり」という言葉をえんえんと繰り返しています。「アッラー」の文字だけは判別できるようになりました。
祈祷室の前方にはメスアールの中庭があります。低い噴水があって、その向こうに二つの出入り口が並んでいます。この入口は別々の部屋に続いています。壁全部が装飾…。(写真)

その入り口の左側の方に入って行きます。
ここからいよいよメインのコマレス宮に入って行きます。

旅の口コミサイト「フォートラベル」に写真をUPしています。
http://4travel.jp/travelogue/10741802

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