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2012年12月23日20:45

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スペイン旅行記(14)カルモナ(2)

翌朝はモーニングコールよりも早く起きました。木と透かし彫りの窓を開けると…暗い。日の出も遅いようです。これでは街歩きはまだ無理なので、荷物の整理をしたり日記を書いたりしました。そして、ホテルにはたいていホテルの名前が入った便箋と封筒があります。それを見て思いました。「青池先生にお手紙を書こう!」。
「アルカサル」最終巻を持ってきていますので、プリンセス編集部の住所はわかります。ついでに、アルカサルが完成した場面を読み返して「このお城に本当に行ったんだー」としみじみ。
ということで、カルモナのパラドールの便箋で、「アルカサル」が好きでスペインに来たこと、アルカサルとカルモナのパラドールを実際に見て感激したことなどを書きました。

今回スケジュール変更でセビリア観光を済ませてからカルモナのパラドールに来ることができてよかったと思いました。セビリアのアルカサルを見て気分を高めてからパラドールへ来ることができた事、そしてお手紙に「アルカサルを見ました」と書けた事。

そして手紙を書きあげてフロントへ持って行って出してくれるよう頼みました。
そうしたらそろそろレストランが開く時間です。レストランの手前のテラスに出てみますと、アンダルシアの平原が見渡せましたが、やっと夜が明けてきたという感じでした。「フォト」に写真をUPしてあります。朝食はどこもそうですがビュッフェスタイルです。ここではチーズやハムが種類が豊富でたくさんありました。

朝食を終えたらいよいよ街歩きに出かけます。そうしたらフロントで添乗員さんに呼び止められました。フロントでパンフレットがないか聞いたらフランス語しかなくて、わからないからあげると言われました。カルモナの街の簡単な紙1枚折っただけのパンフレットで、中の地図は英語版と同じでした。ということで、英仏二か国語の地図を持って出かけました。
パラドールは丘の上にあって、街へはそこから降りていくことになります。
そして地図を見ながら進んでいくと…いきなり挫折しました。地図の通りに道がありません。とりあえず進んでいきますと、地図に記載された通りがありました。ほっとしてしばらく進んでいくと…行き止まりです。地図だとずっと先まで行けるはずなのに。
それでもう地図を当てにするのはやめて適当に歩くことにしました。集合時間までに帰らないといけないので、通ってきた道を確認しながら迷わないよう歩いて行きます。

街は白い壁のアンダルシアらしい家に細い路地が入り組んでいます。こういうところを歩けて幸せ…。進んでいきますと、ベージュ色の石造りの大きな建物が現れました。昔の教会で市庁舎になっているらしいです。その先に広場がありました。地図をもらった時に中心部に広場あると聞いたのでここのことでしょう。ガランとした広場で、周りの建物を見ますと鮮やかな色タイルに装飾された建物もあります。(写真)
そこから違う道に入って行きますと、修道院や教会や貴族のお屋敷のような建物などがありました。普通の家は白い壁ですが、教会などはベージュの石造りが多いです。

ヨーロッパの古い街って本当にステキ…とうっとりしながらウロウロして、そろそろ戻った方がいいと思って引き返すことにしました。そして元来た道をたどっていき、パラドールに続く道に入って上って行き…と思ったら、道は下り坂になって行きます。さらに別の方向に曲がっている…。これはおかしいと思って引き返し、一筋間違えたかと思って次の道へ行こうとしますとパラドールに向かう方向の道がみつかりません。ちょっとあせりました。こんなところで迷って集合時間に遅れたらどうしよう、それでグラナダに着くのが遅れてアルハンブラ宮殿の予約時間に間に合わなかったら…あせると悪い想像も広がって行きます。
ともかく進んでいくと、急に視界が開けました。丘の端まで来ていたのです。平原が広がっているのが見渡せます。ここから上に伸びている道があるので、ここを上って行けばパラドールにたどり着くはず。
ということで、無事パラドールに帰り着きました。

部屋に戻るとすっかり明るくなっているので、古い透かし彫りの窓の外には平原が続いているのがよく見えます。本当にステキなパラドールです。
いよいよ荷物の片づけをしてチェックアウトの準備です。部屋の中をもう一度見まわしました。本当に夢のような一夜でした。夢のような一夜…一夜の夢…古城の夢。

城門の外にはバスが待っていました。
城門の横に「PARADOR DE CARMONA」の看板があるので、みんなそこで記念写真を撮っています。一組ずつ順番に…。それぐらいの時間はありました。
いよいよ出発です。バスは狭い路地を下りて、カルモナの街から離れていきます。窓から丘の上に建つパラドールが見えます。名残惜しい気持ちで見ているうちに、だんだん遠ざかって行きました。
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