観劇「イリアス」

僕は翻案ギリシャ劇（蜷川や萬斎のもの）というものは観た事は無かったので、想像がつかなかった。特にイリアス言ってみれば大河ドラマ級。
演出の栗山民也がコロス（ギリシャ劇に付き物らしい説明も兼ねた合唱隊）に女性５〜６人に配し白いドレスに出血跡（戦争犠牲者を表す）或いは場面によっては巫女として舞台に奥行きを加えていたのは、流石。

アキレウス役内野 聖陽（画像１）…筋肉引き締まった肩から上腕部に惚れる。Ｗ不倫なんて仕方なし。今一番脂が乗っている42歳。

パトロクロス役チョウ ソンハ（画像２）…ピュアな役が似合う29歳。ギリシャ軍劣勢時アキレウスの甲冑を着てトロイア軍ヘクトルに挑んで死亡、尚且つその死体も陵辱される。

ヘクトル役池内 博之（画像３）…内野聖陽に比べると筋肉が穏やか。

アキレウスとパトロクロスの仲はどう考えてもできている。古代ギリシャは同性愛がＯＫな世界だったけ？
パトロクロスが亡霊としてアキレウスに接吻をして、骨を一緒の壷に入れてくれと懇願する場面はＢＬ物だ。この場面はチョウ ソンハは嵌っている。

今日のイリアスを見たらトロイア戦争のあたりの話とアガメムノンの関係とかのもやもやが氷解した。

20分の休憩含んで３時間半。コレだけ長くて僕は一度も集中力途切れなかった。カーテンコール3回。3回目はスタンディングオベーション。僕も立ちましたよ。