mixiユーザー(id:1362523)

2009年08月17日00:14

422 view

「ウエスト・サイド・ストーリー」

来日公演を見るのも3回目です。
なにしろ宝塚星組を見たときにこれが本当に「ロミオとジュリエット」だということに気が付いて、しかも映画版は舞台の構成をぐちゃぐちゃにしてベルナルドばかりが印象に残るようになった、ということがわかって以来映画を見る気がなくなってしまいました。それで舞台しか見られなくなったわけですが、劇団四季はパス。(上げた足の短さとジェット団の金髪の似合わなさにガッカリしたので)
だもんで、来日公演があるなら見ておかなくてはなりません。
…ということで見に行きました。

「ウエストサイド物語」は初演時の演出が厳格に守られており、衣装もどこが上演してもほとんど変わりません。これだけ年月がたって何度も上演されているミュージカルだと大きく変わっていても良さそうなものですが、初演時のスタッフがそれを許さないらしい。
…と思っていたら、なんと今回は新演出。なんでも初演から50周年に当たって新しくブロードウェイで上演するためのニューバージョンが作られたということです。しかも演出を担当したのはもとの脚本を書いたアーサー・ローレンツ。91歳で健在だったのです。初演スタッフですから新しい演出をしても大丈夫だったのです。…歌詞を書いたソンドハイムも健在のはずですが、新演出にはかかわらなかったのかどうか…。

といっても全く違う演出にまではなっておらず、今の時代に合わせて手を入れたという感じです。特に変わっていたのは衣装です。ジェット団とシャーク団の衣装が色によってはっきり区別されていたのが、もう少し各自それぞれバラバラになっていました。そしてダンスパーティー〜「アメリカ」のアニタやロザリアの衣装がずっと華やかになっていました。
で、このバージョンでヨーロッパはじめ世界ツアーを行って、日本にまで来たというわけです。

やはりダンスも歌も迫力があります。「トゥナイト」は究極のラブデュエットですね。一目で恋に落ちた二人の舞い上がりぶりを表す臆面もない歌詞ったら。
最後、トニーが死んだ後のマリアの心からふりしぼるような叫びには心を打たれました。実はいつも一番の原因はアンタだろ、というツッコミを入れてるんですけどね。せっかくトニーが武器をやめさせて素手で戦うように持っていったのに、マリアがなんとしても決闘を止めてくれって言うから…。素手で殴り合いをさせておけば双方とも気が済んだかもしれないのに、ヘタに止めに入ったから最悪の事態になったんでしょうに…。
それでもマリアの叫びは悲痛で、そんなツッコミも吹っ飛ぶほどでした。

それで、ロビーでCDを売ってたので悩んだ挙句最後に買ってしまいました。「ウエストサイド物語」のCDはブロードウェイの初演キャストで持ってます。昔レコードで出たものの復刻です。レコードですから時間は短いです。それが今回は50周年記念ニューバージョンの新録音です。
聞いてみますと、このニューバージョンではマリアやアニタがプエルトリコということで、歌の一部をスペイン語にしてあるのです。賛否両論あったらしいですが。(来日公演では英語でした)。スペイン語で「I Feel Pretty」や「A Boy Like that」が聞けるというオモシロイCDになっています。もちろん収録時間も長いです。セリフも入っていて、より舞台の印象に近くなっています。

リニューアルした「ウエスト・サイド・ストーリー」が見られて、それに合わせて出たCDも聞けてすっかり満足しました。

ただ、英語があまりにも聞き取れませんでした。歌詞を知っている部分はまあわかったんですが…。CDを歌詞を見ながら聞いたらよくわかるのに、舞台で見てたらどうしてあんなにわからないのかと思います。まあ、歌詞を見ながらでも原語でここまでわかるようになっただけでもすごいんですけどね。初演キャストのCDを買った時は日本語対訳が頼りでしたから。
新しいCDを聞きながらもっと歌詞をちゃんと覚えようと思いました。
0 11

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2009年08月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031