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2009年08月06日01:20

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中国東北・長春2・街歩き

さて、偽満皇宮に閉館ギリギリまでいたので、この日の観光は終わり。街歩きでもしたら犬も歩けば棒に当たる、とは限りませんが、とりあえずにぎやかそうなところへ行ってみることにしました。
まず最寄のバス停から行きやすそうなところで人民広場。長春駅の南から人民大街という大通りが伸びていまして、そこからずっと南へ下ったところです。とても大きな広場で中央にロータリーがあって広場全体が見渡せないほどの大きさです。そこから道路が放射状に伸びているのですが…信号がない!この大きな通りに信号がありません。「前だけ見て堂々と渡る」という方法に加えて更に高度なテクニックが必要です。車線が多いので、突っ込んでくる車に気をつけること。ただしやはり走ったりよけたりしようとしないのは同じで、車線の境目に立ってやり過ごします。人も多いので、誰かが渡ってたらその人と一緒に渡る。渡る人が多ければ、車が来ても「みんなで渡れば恐くない」という状況になっていきます。

さて、そうやって人民広場のロータリーを回ってたら…棒に当たりました。偽満洲国中央銀行が目の前に現れたのです。ドーリア式の立派なオーダーが10本正面にズラリと並ぶ重厚な建物です。写真を撮ろうとして携帯を取り出しましたが…「充電してください」のメッセージが!夕べの充電が不充分な気がしたのは気のせいではなかったようですが、あの迷惑電話で電池が消耗したのかも…?電池式の充電器なので、携帯の電池がなくなってしまうと充電できません。残っているうちに充電器につながないと!
ということで、人民大街をまっすぐ北上すれば駅に通じていますしホテルも近いのでタクシーに飛び乗りました。タクシーは5元(約75円)なので気軽に乗れます。ホテルの部屋へ駆け込み、充電器をつなきました。

仕方がないので携帯を部屋に置いてもう一度出かけます。今度は長春駅からバスに乗ります。いくらタクシーが安いといっても、バスは1元(約15円)ですから。そしてさっきタクシーから見えた日本の天守閣を目指しました。そう、こんな所に日本のお城が?!…その正体は、関東軍司令部です。こんな所に天守閣のような建物があると異様に浮いています。関東軍はこんなものを作って得意がっていたのでしょうか。現在は共産党の吉林省委員会が置かれ、正面から写真を撮ろうとすると止められました。

更にバスに乗って人民広場へ行こうと思ったら降り損ねてもっと南へ行ってしまいました。しかしそうしたらまたもや棒に当たりました。偽満洲国国民生活部の立派な建物があったのです。ドーリア式のジャイアント・オーダーを備えた正面とその両横に翼館が伸びる大きな建物です。長春、意外とラッキーです。
それから重慶路をめざしました。人民広場の北にあって南北に伸びる繁華街です。暗くなっているのでネオンがピカピカしています。ブランドの入ったファッションビルもあります。でもやっぱり現代の普通の繁華街はあまりおもしろくありません。横のほうの小さい道に入ってみました。そうしたら庶民の食堂が並んでいる界隈がありました。そこの一つでチャーハンを食べました。刻んだきゅうりが入っているのが味のアクセントになっていました。

そろそろホテルに戻ろうかと思います。しかしその前に長春駅で翌日ハルピンへ行く切符を買わなくては。ホテルの目の前が駅なのになぜもっと早く買っておかなかったかというと…。どの列車に乗ろうか悩んでいたのです。
長春13:34発→ハルピン15:17着の動車組(CRH)(高速鉄道)
長春15:14発→ハルピン17:11着の特快
動車組に乗ろうとすると午前があわただしいのではないか、でもハルピンに早く着くし…と思っていたのです。結局ゆっくりしたいので遅いほうの特快にしようと思って窓口で言いました。そうしたら窓口の液晶画面に示されたのは21時台の列車。なんでー!と思ったら満席。でもこれではハルピンに着くのは夜中。他にないのか聞いても満席だからこの列車しかない、の一点張り。
どうしようかと思って悩みましたが、後ろに人は並んでるし、駅員さんは買うのかどうか返事を待ってるし、考えても満席だという以上どうしようもないのか…と、ふと思いついて早いほうの動車組があるか聞いてみました。そうしたら…あるじゃないですか!あっさり買えました。2時間早い列車があるのに、6時間遅い列車を示してこれしかない、っていうのはどういうこと?早いのはダメだと思ったのか、特快を申し込んだので高い動車組には乗らないものと思い込んだのか…。
でも買うときに「軟座(一等車)!」と叫んだのに、購入した切符を見たら二等車でした。まあ、動車組だからいいか。軟座にしたかったのは、中国の列車は硬座(二等車)だとかなりの混沌状態になることが予測され、荷物も持っているしゆったり列車の旅を楽しみたかったから。でも動車組ならマシかもしれません。

ということで、早い列車になったので翌朝は早めに行動です。
それにしても中国の街はうるさいです。私の部屋は2階の角部屋で窓が多いです。自動車のクラクションがとてもよく響きます。人が好きなところを渡るので、自動車はいつもクラクションを鳴らしているのです。
しかも朝になったら今度は人の声が響き渡っています。あとで見に行ったら、ホテルの裏が長距離バスの拠点になってるらしく、客引きだか案内だか、大声で叫んでいる人が何人かいるのです。本当に中国人は声が大きい…。
朝は人民大街を散策します。昔はこの通りを市電が走っていたとか…。古い建物がちらほら残っています。その中でも緑に塗られた立派な郵便局がありました。また、横の道に入ったところには縦ラインが特徴的なモダン建築もあります。
ホテルに戻ると、列車が13時台なのでチェックアウトを済ませてホテルに荷物を預けて出かけます。駅前のホテルは便利です。
目的地は満洲帝国時代の官庁街です。

写真は左が偽満洲国中央銀行
真ん中が重慶路
右が郵便局です。
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