コメントも戴きましたし、5分か10分ですらすらと感想を書いてしまったレビューだったので、ちょっと不出来となっていそうです。いいんだ。国語は大の苦手科目だったんだから。
で、解説篇。
作品としては面白かったけど、引き潮が海に飲まれてゆくように、感動が静まってくるのです。それはある意味で現実めいた作品だったからかもしれない。もっとドラマティックなものだったら、ありえない夢のような舞台に自分を置いて、いつまでもいつまでも余韻に浸っているのだろうと思うのです。例えば宮本輝作品の読後のように…ね。
> 「5年先の今夜、どこかの街であなたとこうして夜空を見上げていたいわ」
> と言って、約束を交わそうとした女がいた。
> その期限が過ぎてしまったあとで、私はこの小説を読むことになる。
と書きましたが、これはのちほど、たぶん「鳥のひろちゃん」シリーズで書くことになるのだろうと思います。
あまりにも私の心に深い傷を残している事件なだけに、私には他人事とは思えないのだ。悲しい話なんです。
だって小説は巡り逢えて、私は会えないのだから。。。
> 何度も間違えたけど、読み終えたときには「情熱と…」としっかりと
> 間違わずにいえるようになっている。
> その意味が爽やかだったからだろうな。
「爽やか」という表現が適切かどうかわからない。でもね、二人がどうなろうと構わないと思いながら、きっと心は満たされるのだろうと、決め付けてしまっていました。
作者にとって、何でもかんでも「愛」がなければいけないなんていう月並みな表現を避けて、それでいて彼なりに気障じゃなくてはならなかったのかも…。だから、作者のことを、斜めに構えたような気障な野郎だな、と私に思わせておきたかったのか。
それでいて実は大して気障でもなかったし、文章もとろけるように私をめろめろにさせてくれるものでもなかったから、「冷静と…」というようところでテンションが当たってくれるのかもしれない。
仁成。いつか、読もう。そう思っています。今度は一番の自信作を読ませてくださいね。>辻さん
さて、
江國さんの小説は、まだ1冊も読んだことが無い。どんな理由をつけて中座しようか…と微かに思ったりしてる。理由はあるんだ。
「女流作家が無意識のうちに少ないのよね」
はたして、江國さんは、私の女流作家の印象を変えてくれるのだろうか。林扶美子のように…。
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