足おとは馬酔木咲く公園 追いかけて
*
これには少し説明が必要で
素敵な人が
まあそれはどこの誰でどんな人かは想像にませて
その人が部屋を出てスタスタと
春のコートもひらひらさせて颯爽と
職場から見下ろす公園の方へと向かったので
僕も机を大急ぎで片付けて仕事を引き上げることに
公園を回って帰ろうじゃないかと
独り言の言い訳しながら石段を降り駆けたのです
石段が石畳の坂道に変わって角を曲がって
・・・公園へ続く道
路地の向こうで遮断機が降りてゆくのが見えて
その子は通り過ぎる列車の向こうに消えて行きました
仕事帰りの夕暮れの遮断機憎し馬酔木は遠し
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